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Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.122 )
日時: 2012/11/04 21:17
名前: リア (ID: SsOklNqw)

「ふあ〜」


俺はベットのすぐ近くにある窓から漏れる朝日によって目覚めた。

我ながら、かなり気持ちよく目覚めたものである。

しかし、気持ちよく目覚めたのに、心の中はどんよりとしている。

きっと、今日すべてをぶちまけなくてはいけないからだ。

そんなことを考えながら、窓の方をぼーっと眺めていた。

すると、急に階下から、詳しく言えば玄関先から母さんの慌ただしい声が聞こえた。


「早く早く、入って。子供たちにばれないうちに!」


すると、今度は見知らぬ男の声が聞こえる。


「おう。お邪魔しまーす。てか、昨日も来たけどな。」

「やだなー、もう!今日はどんなことしてくれるの!?」

「さぁな。楽しみにとっておけ。それより、お前もう6時30分なんだから子供起きてきてもおかしくないんじゃないか?そんなに大きな声で喋っていいのかよ?」

「あら、すっかり忘れてたわ!とりあえず、入って。まぁ、うちの子達は今日土曜日で休みだからそんなに早くは起きないと思うわ。それに、唯の方は彼氏とお泊りデートならしいから。」

「おぉ。俺たちと同じか?」

「状況は違うけど、”すること”は同じね。」

「まあな。」


こうして、会話が途切れた後、玄関ドアがカチャリと閉まる音が聞こえた。

そして、おそらく母さんの部屋にその見知らぬ男を通したのだと思う。


「はぁ〜。バレバレだっつーの。てか、親父も気付けよな〜。いっつも爆睡して気付いてないなんて・・・」


俺は独り言のようにぶつぶつと呟いていると、急に俺の部屋の扉が開いた。

一瞬母さんかと思って焦ったが、唯だった。

どうやら唯はさっきの会話で相当なショックを受け、泣きじゃくったらしい。

目のあたりが腫れている。

え?そもそもなぜお泊りデートに行ってるはずの唯がここにいるのかって?

実は、その”企画”は今の唯と唯の彼氏は喧嘩中なので、取りやめになったのだ。

それを唯は母さんにずっと言いだせず、俺にだけ伝えてきたのだ。


「おー、唯。朝っぱらから泣きっ面見せんなって。」

「で、でも・・・お兄ちゃんはショックじゃないの?」

「そりゃあ、初めてあの会話を聞いた時はショックだったさ。」

「初めて、って”あの人”いつから来てるの!?」

「んー、3週間くらい前?ちょうど俺が入学式を終えた翌日ら辺から。」

「それって、まさか・・・」

「そのまさかだな。俺の高校の入学式に参加したときに誘われたんじゃねーの?例の如く親父は俺の入学式に来てなかったし、俺も母さんと話す時間もあまりなかったし。」

「・・・このこと、父さんに言わなくていいのかな?」

「言ったら、確実に俺たち崩壊だよ。」

「だよね・・・。じゃあ、どうすればいいのかな?」

「まぁ、母さんに”浮気”を辞めさせるしかないね。」

「そのきっかけをどうやって作ろ・・・。というか、そのきっかけを作るための勇気が出ないし、協力してくれる人も今はお兄ちゃんしかいないし・・・」

「大丈夫だ、唯。」


俺はベットから這い出て、扉を入ってすぐのところで立ち尽くしている唯の頭を撫でた。

そして、俺は唯を安心させるために、俺自信に今日の本音大会で皆にぶちまける勇気を付けるために、言った。




























「俺が今日、勇気と協力者を連れて帰ってきてやる。」