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Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.134 )
日時: 2012/11/17 14:03
名前: リア (ID: SsOklNqw)

そんなことを考えながら食べていると、いつの間にか完食していた。


「ご馳走様。」

「あら、もう食べ終わったの?早いわねー、年頃の男の子は。」

「そうか?皿、そっち持ってけばいーのか?」

「そうしてくれる?母さん、まだ食器を洗ってる途中で、手が離せないのよ。」

「ん。」


俺は席から立ち上がり、皿を母さんの所まで持って行った。


「ありがとう。あ、そーだ!今日も夜から部活動あるの?」

「あ?あるけど。」

「そう。」

「なんだよ、急に。」

「いやー、もしかして彼女なんじゃないかって。」

「彼女?俺に?んなわけねーだろ。」


俺が冗談めかして言うと、母さんは溜め息を吐きながら


「母さんのようにはなってほしくないなって・・・」

「え・・・?」

「いや、なんでもないのよ!彼女が出来たら、私に真っ先に報告しに来なさいよ?」

「なんで母さんに真っ先に報告しなきゃいけないんだよ。気が向いたらするよ。」

「え?彼女、本当にいるの?」

「んー、3日だけのな。」

「それ、どういうこと?」

「どうもこうもねーよ。んじゃあな。」


まだ俺に質問しようとしてくる母さんを放って、自分の部屋へと向かった。

それにしてもさっきのは何だったんだろうか・・・。


『母さんのようにはなってほしくないなって・・・』


頭の中で、さっきの母さんの言葉ばかりが再生される。

どう考えたってあれは、自分の浮気の罪悪感を隠し切れなくて言ったとしか思えない。

でも、ずっとああ思ってるなら、どうして「早く離婚したい」なんて言ったんだろう。

あぁ、母さんの考えてることは分からねーな。

ま、とりあえずは本音大会でぶちまけるか。


「と、その前に唯に支度の準備をさせねーとな。」

「おい、唯ー?」


俺は小声でそう言いながら、唯の扉をノックした。


「ん?何?お兄ちゃん。」


唯が少し扉を開けて、顔をのぞかせる。


「7時20分に家を出るからな。それまでに用意しておけよ。」

「了解。あと1時間もあるじゃん。」

「お前は化粧とかするんじゃないのか?」

「あはは、何言ってんの?お兄ちゃん。」

「え?しないのか?」

「普通しないでしょ!だって、まだ私中2だよ?お肌もまだまだ若いってわけよ。」

「ふーん、そうなのか。」

「興味なさそうな顔してるね。」

「まぁ、俺は女じゃねーしな。」

「まあね。それじゃあ、また1時間後に。」


そう言って、唯は自分お部屋の扉を静かに閉めた。

俺はそれを見送ってから、隣の自分の部屋へと向かった。


「いよいよだ。」


俺は自分にそう言い聞かせながら、着替えに入った。