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Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.143 )
日時: 2012/11/22 21:16
名前: リア (ID: fhP2fUVm)

「・・・え?何?儷の母さん、浮気中なんだって?」

「おい、デカい声出すな!」

「すまんすまん。」


俺は唯が黙りこくっているのを見て、ついに耐えられなくなり、凛に相談してみたのだ。


「でもさ、俺の父さんもしょっちゅう浮気してんぞ?まぁ、その度に見つかって、死ぬほど賠償金とか払わされてるけどな。」

「ば、賠償金・・・。なぜ、何も壊れてないのに賠償金?」

「え?あぁ。母さんの心が父さんに浮気される度に壊れかけるからだそうだ。ったく、女って怖いよな。」

「・・・なるほど。」

「は?」


そうか、そういうことか。

それで解決することが出来るのか。

何も離婚させなくたっていいじゃないか。

今、罪を母さんに認めさせ、父さんに謝らせればいいじゃないか。

それで、俺たちの抱えている問題は万事解決だ。


「ありがとう!凛!お前がこんなにいい友達だとは知らなかったよ!本当にありがとう!」

「・・・途中気に食わない言葉が入っていたが・・・まぁ、良いってことよ!あ、そろそろだぜ?」


そう言って、凛が右の方を指した。

すると、ずっと扉に靠れかかって元気がなかった唯も心なしか嬉しそうに凛が差した方を見た。

彼氏に会えることが楽しみなんだろうな。


『間もなく、品宮川前〜、品宮川前です。お降りの方はお忘れ物にご注意ください。』


アナウンスが入り、俺たちは下車した。

そして、唯は嬉しそうに飛び跳ねながら


「そんじゃあ、彼氏に会ってくる!また、帰りしにね!」


と言って、どこかへ去って行った。


「唯ちゃんには彼氏がいたのかぁ〜!!」


唯が過ぎ去った後に、悔しそうな顔をしながら凛がそう言った。

思わず俺は吹き出して


「お前はロリコンか!」


と突っ込んだ。

すると、凛はその言葉が不服だったようで、少し怒ったように顔を赤らめながら言った。


「お、おおおおおお俺は決してロリコンなどではない!!」

「いやいや、明らか動揺してるっしょ。」

「し、してない!」

「してるね。」

「してない!!」

「・・・まぁ、いっか。今日は凛を信じてみるよ。よし、行こうぜ。」


俺はまだ”決して俺はロリコンではない”と言っている凛を引きずって改札を出た。

そして、改札を出た先には星研部員が俺たちを待っていた。


「ちょっと、れーくん?3分遅刻よ。女を待たせるってどういう神経を持ってるわけ?」


美香が口を尖らせながら文句を言う。

それに便乗して、斉藤先輩も俺に文句を言ってくる。


「本当ですよ。女を待たせるとは・・・男として失格ですよ?失格というからには何か罰ゲームをしなくてはいけませんね!あ、そーだ!私のカッター攻撃にどれだけ耐えられるか、というのを罰ゲームにしま・・・」





































「しませんよ!何で罰ゲームに命賭けなきゃいけないんですか!そもそも3分遅刻くらい、電車の誤差ですよ。」