コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.146 )
- 日時: 2012/11/24 13:54
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
「儷!品宮川見えてきたぞ!今日も相変わらず綺麗だな!」
「・・・なんだよそれ。」
「なんだよそれ、ってなんだよ?」
「いや、川に向かって相変わらず綺麗だなって言う人珍しいなと思ってさ。」
「悪かったな。」
「いや、別に悪かねーよ?寧ろ感謝してるぜ?ありがとよ。」
「なんか照れくせーな。よし、儷。走るのにちょっと付き合え。」
「走る?なんでだよ?」
「いいからさ!なんか走ったらスカッとしそうじゃねーか!」
「そ、そうなのか?まぁ、いっか。凛に付き合うよ、今日は。」
「偉そうに。よし、走るぞ〜!おりゃ!」
そう言って凛はいつも、星研が観察している場所へと全力疾走していった。
俺はスタートが遅れ、かなり離されてしまったが、すぐに追いつくことが出来た。
身体能力は俺の方が少々上のようだ。
「はーはーはーはー、儷、お前足速いな!はーはーはーはー、ふー。」
「はーはーはー、そうか?はーはーはー・・・」
「そうだよ。あれだろ?お前、小学生の時モテてただろ?」
「どうだったかな?覚えてない。」
「またまた。小学生の頃の女子ってのは、足が速い男子に憧れるもんなんだよ。知ってたか?」
「初耳だ。」
「だろうな、その様子だと。」
そこで俺たちの会話は途切れた。
2人とも放心状態で、ただ川の流れを見ていると、だんだん足音が近づいてきた。
やがて、足音が俺たちの近くでやんだ。
星研部員全員が集合したようだ。
「よーし、全員揃ってるな?では、早速、早速早速早速早速?早速どこの方角観察するんだったっけ?」
神谷先輩!あなたがあなたの勘で決めた方角でしょ!
あなたが覚えてなくてどうするんですか!
「確か北西方向だったと思います!」
美香がそう言う。
てか、北西だったっけ?
家でいろいろありすぎて、すっかり忘れてたよ。
まぁ、いいや。とにもかくにも北西方向を調べればいいんだな。
「そうか。そういうわけで、北西方向の星を調べに掛かれ。今日の望遠鏡係は誰だ?」
「僕です!部長!」
「おー、佐々木か。よろしく頼むよ?」
「はい!」
亮が元気よく返事する。
あ、ちなみに望遠鏡係と言うのは望遠鏡をここまで持ち運んでくる係のことだ。
それなりに重いので、当番制となっている。
「で、スマホは皆持ってるか?あ、儷くんは別になくていい。」
「・・・はい、すいません。」
「いや、別に儷くんに謝ってほしかったわけじゃないんだがな。まぁ、いい。それであるか?」
「「「「「「「あります!」」」」」」」
「よーし、それでは観察開始!」
こうして俺たちのぐだぐだ観察は始まったのだった。