コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.147 )
- 日時: 2012/11/25 16:20
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
「北西方向、今まで僕たちが観察したことない惑星、観測!」
亮が、望遠鏡のレンズに目を通しながら、星研部全員に聞こえるような大声を出してそう言うと、スマホを持っている俺以外の全員がその方向へ向かって一斉に写真を撮り始めた。
一体何をしているのかというと、星空の写真を撮り、それをインターネットで検索に掛け、世界的に観測されているかどうかを調べているのだ。
「篠原、全て観測済みです。」
「安藤、全て観測済み。」
「斉藤、こちらも全て観測済みです。」
「柊、全て観測。」
「南、こちらも〜全て観測されちゃってます〜!」
「如月凛、こちらも全て観測済みです。」
「「「「「「「「「はぁ〜」」」」」」」」」
一斉に皆の溜め息が零れた。
全て観測済みなんだそうだ。
神谷先輩、あなたの勘、的外れしてますよ。
「よ、よし佐々木!北北西の方を今度は調べろ!」
「はい、部長!」
そう言って、佐々木は北北西の方へ向いた。
すると、また先ほどと同じ声が聞こえた。
「北北西方向、今まで僕たちが観察したことない惑星、観測!」
そして、皆は一斉に写真を撮り始め、インターネットで検索に掛けるが、先ほどと結果は同じだった。
「はぁー。神谷先輩、今日はもうダメなんじゃないすか?皆やる気失せてますよ?」
「だ、駄目だ!儷くん。まだ1時間も・・・」
そう言って神谷先輩が自分のスマホを出し、時間を確認した途端、血相を変えた。
「た、大変だ・・・。もう1時間半も経っている!」
「ということは、9時半か。まだまだ俺は大丈夫だな。眠てぇけど。あ、枕持ってこればよかった・・・。」
「安藤、そんなこと言ってる場合では・・・!私の門限は9時35分なんだ!今から帰らねば!そういうわけだから、いつものように解散しておいてくれ!それじゃ!」
そう言って、神谷先輩は嵐のように去って行った。
皆は遠くなっていく神谷先輩の姿を唖然とした様子で見ていたが、俺はふと思った。
本音大会はどうするのか、と。
しかし、ここに神谷先輩がいないんじゃ本音大会は出来ないよな。
ということは学校でやるのか?
俺がそう思った矢先、なんとまたまた意外なことに斉藤先輩が口を開いた。
「本音大会を始めましょう。」
「「「「「「「へ?」」」」」」」
「だから本音大会を始めましょうと提案しているんです。」
「いや、それは分かりますよ?斉藤先輩。だけど、部長が居ないところでやるのは危険なんじゃ・・・?」
「れーくん、分かってないですね?あれは、美紀ちゃんの精一杯の嘘、気配りってものですよ。あー、あの美紀ちゃん、可愛かったなぁ〜!」
「嘘?」
「そうですよ。嘘です。私たちに気を遣ってくれたんです。だから・・・
本音大会を予定通り開催します。」