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Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.164 )
日時: 2012/12/20 18:11
名前: リア (ID: fhP2fUVm)

「な、おま、南!どうしたんだよ!?」


南が泣きながら笑っている顔を見て、俺は居ても立ってもいられなくなり、南の方まで走り出した。

そして、俺が南に近づいた時、今度は南が俺から数メートルの距離を取った。


「触らないで!」

「・・・本当に、どうしたんだよ、南?」

「凛くん・・・。ううん、儷くん。」

「なっ!?お前、俺の名前知ってたのか!」

「当たり前だよぉ。あー、この言葉遣いも気持ち悪い。もっと普通にしゃべれないのかなぁ?あー、駄目だ。癖になってる。」


どういうことだ?全然頭がこの状況に追いつけない。


「儷くん、物凄く顔に出てるよ?理解できません、って顔に書いてあるみたいだぁ。」

「・・・ちょっと待て。つまり、今までのお前はわざと作った人格・・・?」

「そういうことぉ〜!さっすが儷くん!」

「でも、なんでそんなことをする必要が・・・?」

「んーとねぇ、皆から敵視されないようにするため」

「敵視?」

「そう、敵視。こういう感じでふわふわー、としとけば多少きつめな言葉を言っても笑ってごまかしてもらえるでしょう?」

「・・・」

「黙りこくらないでよね。あ、口調が戻った」

「じゃあ、お前がドジだったのも?」

「あれは、本当」

「そうなのか。そこは本当なのか」

「にしても、あそこまで気付かれるとは思いもしなかったなぁ。私としたことが顔に出してしまうとは。あ、でもあの時は心身共にダメージを負っていたわけだし・・・」


何やらよく分からないことを呟きだした南に慌ててそれはどういうことなのか、と聞いた。


「簡単に言うと、儷くんたちの予想は外れてないってことだよ。」


嘘、だろ・・・?
だって、南は何も言ってこなかったぞ?
辛い顔だってしなかったじゃないか。
何を今さら冗談を・・・。


「心底信じられないって顔をしてるわね・・・。いいわ、証拠を見せてあげる」


そう言って、いきなり南がブレザーを脱ぎ捨て、セーターをも脱ぎ捨てた。

そして残ったシャツに手を掛けようとした瞬間、慌てて俺は止めに入った。


「ここで何してんだよ!狭いとは言えど、一応道路なんだぞ!?」

「わかってるわよ。証拠を見せるだけって言ってるじゃない。それ以上は間違っても見せないわ」


そう言って、最後のシャツをもめくり上げた。

すると、そこには南の白い肌だけではなく・・・黒い痣がいくつも見えた。


「なんだ、これ・・・」

「親に殴られた痣。だけど、私は親が悪いとは思わない。寧ろ私が悪いと思うわ。家計が苦しいのに私がいるから迷惑が掛かっちゃうのよ。だから、親が私に暴行を加えるのは当然でしょ?」


そう言った南は、平然としていた。

あの時の南の瞳は本当に・・・
























































何もかも諦めたような、冷めた瞳だった。