コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.17 )
日時: 2012/08/31 19:22
名前: リア (ID: GEZjoiD8)

白木さん(と俺が勝手に決め付けている少女)と山崎が一斉にこちらを振り向いた。

山崎は突然のことで、顔を真っ赤にしながら口をパクパクさせていた。

まるで、その様子はアンコウだ。


「ど、どうも〜。」


俺がそう言いながら、前の斉藤先輩に小さな声で話しかける。


「ちょ、先輩!!これやばくないですか!?白木さんと思われる少女がこっち超見てますよ?てあ、黒髪美少女じゃん!!えー、超可愛い!!」


俺がキラキラした目を黒髪美少女白木さんと思われる少女のほうを向けながら言うと、美香に呆れられた顔をしながら言われた。


「れーくん、あんた話題が変わってるわよ!!」


うん、もっともだ。

でも、白木さんと思われる少女、やばいほど可愛すぎるだろ!!

だって、少しウェーブのかかった黒髪を左で緩く結び、目は安らぎを与えるかのような優しい目をしている。

そして、肌は白く、足も長くて細くて綺麗なのだ。

これほど完璧な美少女は居ない・・・と思いきや、少々残念なところがある。

なぜか・・・モンブランを片手に持ちながら食べているところだ。

なぜ王道なショートケーキではなく、モンブランなのかは謎だが、彼女の大好物なのだ、ということにしておこう。


「わ、ごめん。つい美少女だったから・・・」


俺の目を見ている美香から目を逸らし、最後のほうは口ごもった。

しかし、美香のほうは再び呆れたため息をついているだけで、その他は怒った様子はない。

んー、俺はてっきり「美少女が何よ!?そんなに美少女が居ると嬉しいわけ!?男ってバッカじゃないの?」とか言ってくるもんだと思っていたんだが・・・。


「れーくん、白木さんと思われる美少女・・・モンブランを食べてるわね。」


斉藤先輩が妙に落ち着いた声で言うものだから、俺は真面目な顔になりながら、


「はい。食べてますね。」


と答えた。すると、斉藤先輩は俺がずっこけそうな質問をしてきた。


「なぜショートケーキじゃないのかしら?」


・・・先輩、あなたも俺と同じ事を考えていたのですか・・・じゃねぇーよ!!

なんでそんな神妙な面持ちで、ショートケーキがどうとかこうとかって言える訳!?

本当に先輩って時々何考えてるのか分かりません。

いや、訂正します。

常に先輩は何を考えているのかが分かりません。


「ショートケーキだったら溺愛したのに!!」


いや、しなくていいですよ。

あの子が可哀想じゃないか。

いや、本当はあの子を取り巻く周囲の人々のほうが可哀想なのだが。

しかし、そんなことを言えるはずもなく、俺が黙っていると、ついに山崎が動き出した。












「こ、こうなったらあれをやるしかない!!」