コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.176 )
- 日時: 2013/03/22 15:41
- 名前: リア (ID: 4mXaqJWJ)
・・・一体、おれはどうしたらいいんだ?
そんな時、俺の脳裏にふと考えが浮かんだ。
とても良いとは思えない。寧ろ南の親と南の間に完全なる溝ができる可能性のほうが大きいといえる。
しかし、それでも俺はこの方法しかないと思った。
「なぁ、美香、凛。俺に考えがあるんだが」
「おお!れーくん、た、たまにはやるじゃない?」
「なんだよ、聞かせてみろよ?」
「いや、その本当に反対されるのは覚悟なんだけれども・・・南と南の両親に本音をぶつけ合わせたらどうよ?」
「「・・・」」
2人とも唖然とした様子で俺を見つめてくる。
「で、でもそんなことしたら佳奈にも佳奈の両親にもメンタル的負傷が大きいんじゃないの!?」
「確かに篠原の言う通りだな」
「・・・だよな」
俺は一人情けなくそうつぶやく。
だが、そんな俺の様子とは裏腹に凛はにんまりとした笑顔を見せた。
「なんだよ、凛?俺のおバカな提案を笑ってるのか?あー、笑えよ。どうせ俺の案なんかー」
「別に俺は儷の案に反対なんかしてねーよ?」
「は?」
「だから、俺は儷の案に反対じゃねー、って言ってんだよ」
「え、でもお前さっき俺を見て笑ってたじゃねーか!」
「いやー、それはすんごい落ち込んでる儷を見て、なんか面白いなー、と・・・」
「黒!お前腹黒い奴だな!」
「悪かったって、さっきは。とりあえず話を元に戻そーぜ?」
「糞!逃げやがった」
「まあまあまあまあ。んで、篠原はどう思う?」
「あんまり勧められはしないけど、その案の他にいい案が浮かぶってわけでもないし・・・いいんじゃない?」
「そっか」
凛がさわやかすぎる笑顔を美香に向けた。
美香は途端に頬を真っ赤に染めて、俯いた。
しかし、凛はそれを全く気にしていないようだ。
「それじゃあ、計画を立て始めねーとな?」
「お、おう」
「いつにする?篠原、儷?」
「んーそうだなぁー、出来るだけ早い方がいいよな?」
「まぁ、そりゃあ・・・なぁ?って、篠原さっきから喋んないけど、どうしたんだ?」
・・・おい!!凛!お前の頭はどーなってんだ?周りから鈍感野郎、と言われている俺でさへもわかるぞ!
美香はだなぁ、凛のことがす、す、す・・・!
「な、な、なんでもないわよ!!ちょっと今日はた、体調が悪いから、か、帰りましゅ!!」
「「ましゅ?」」
「だから、その・・・2人で決めなさいって言ってんの!」
「え?あ、おう」
凛が気の抜けた返事をする。
すると、美香はさらに怒ったように頬を膨らませながら、自分のカバンを持ってズカズカと、星研部を後にした。