コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.18 )
- 日時: 2012/09/02 10:04
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
「こ、こうなったらあれをやるしかない!!」
山崎がヒステリックな声でそう言って、白木さんと思われる少女の方へ走り出した。
しかも、顔はタコ顔・・・じゃなくてキス顔をしていた。
「あいつ!!白木さん・・・と思われる少女にいきなりキスするつもりなんじゃねーのか!?」
俺が焦りながらそう言うと、斉藤先輩がボ○トも超えるんじゃないかと言うくらいの速さで、白木さんと思われる少女を助けに走り出した。
しかし、その必要はなかった。
なんと、彼女はモンブランを食べながら片足で山崎の顔面に蹴りを入れ、地面に叩きつけたようだ。
・・・って、えええええええええええええええええええええ?
あの美少女が蹴りを入れるぅぅぅぅぅぅ!?
しかも、その一蹴りで、男子が再起不能状態に陥るってヤバくない?
あの子何者だよ!?
ちょ、絶対にあの子には殴られたくない—————!!!!
「私に触らないで。来ないで。」
白木さんと思われる少女が自分の目の前でうつ伏せになって倒れている山崎にそう言う。
・・・きっとこの噂が流れれば、生涯君にちょっかいを掛けてくるバカな男子は出てこなくなると思うよ?
心配しなくても大丈夫だと思う、うん。
「白木さんと思われる少女さん!!大丈夫ですか?」
斉藤先輩が白木さんと思われる少女の快進撃を見て、先程までは白木さんと思われる少女から少し離れた位置で唖然とした様子で、硬直していた。
しかし、すぐに気を取り直したらしく、白木さんと思われる少女の方へ駆け寄った。
「うん、大丈夫。・・・あなた誰?」
「私?私は2年C組の斉藤奈々よ。あなたは?」
「私は1年D組の白木鈴。」
「やっぱり、あなたが白木さんなのね!!ちょっとお願いしたいことがあるのだけれど・・・いいかしら?」
そう言って、斉藤先輩は自分の胸のあたりまで白木さんの両手を持ち上げ、握りしめた。
「???」
白木さんは、斉藤先輩に握られた手を不思議そうに眺めながら首を傾げた。
や、やっぱり美少女はダテじゃないな!!
白木さんって・・・・・仕草までヤバいほど可愛いじゃないか!!!
これなら凛が好きになった理由が分かるような気がする・・・じゃなくってもう、分かる!!
「実はですね、如月凛という人を助けてほしいのです。」
「助ける?」
「そうなの。白木さんにしか出来ないことなのです。無理でしょうか?」
「どうやって助ければいいの?」
「ちょっと耳元で”起きて”とか何とかって囁いてくれるだけでいいの。」
「それだけ?」
また白木さんは首を傾げる。
これはぶりっ子とかがやる、人工的な仕草ではない!!
まさに”天然”だよ、これは!!
「そう、それだけ。」
「わかった。」
「本当に?いいの?」
「うん。」
「ありがとう。それじゃあ、早速こっちについてきて。」
「うん。」
白木さんはコクリと頷きながら、斉藤先輩に誘導されるがままに星空研究部室・・・あぁ、もう長い!!
星研部室へと向かっていった。