コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.182 )
- 日時: 2013/04/01 09:14
- 名前: リア (ID: 4mXaqJWJ)
そして翌日。
今日も相変わらず、星研部は揃いも揃って、遅刻ギリギリ・・・。
「だーかーら、俺はもう一本前に乗ろうって言ったんだろーが!」
「うわー、れーくんが人の所為にしたー!」
「うっさい!てか、こんだけ遅刻ぎりぎりの日々が続く方もある意味珍しいんだけどな、団体で・・・」
「まあまあ、儷くん。篠原を攻めてやるな。なかなか遅刻ギリギリというのも楽しいではないか」
え!?なんかこの人、スリル感じちゃってるよ!?なんか楽しんでるよ!?
「私もぉー、部長に賛成なのでーす!」
「お、南。今日はなんだか明るいなー」
「いえ、それも部長のおかげですー!」
「なんだか照れるな」
南と神谷先輩がそんな会話をしていると、俺の隣で走っていた美香が俺の袖を引っ張った。
「ん?なんだ?」
「いや、佳奈と美紀先輩とで昨日なんかあった感じ?」
「まあな。いいことだよ、いいこと。恐らく今日の部活中に神谷先輩の口から直接言ってくれると思うぜ?」
「れーくんは知ってるの?」
「勿論さ。その場所に居合わせたわけだからな」
「へ〜?」
「な、何だよ。最後のクエスチョンマークは」
「え?いやー、何でもないわよー」
そう言って、美香は去っていき、凛のほうへと走って行った。
ったく、なんだよ「へ〜?」って。意味わかんねーし。でも、よく思われてなかったのは確かだよな。
一人渋い顔をしながら、先ほどの美香の言動について考えていると、斉藤先輩が俺の肩を叩いた。
「れーくん?」
「う、うわ!さ、さ、斉藤先輩!?」
俺は転びそうになるのをなんとか堪え、無理やり笑顔を作った。
「せ、先輩。な、何か僕に御用でしょうか?」
「なんで一人称が僕になってるんですか?いつも俺の癖に・・・」
「拘るとこそこですか!?そこどーでもいいじゃないすか!」
「なんですって・・・?」
斉藤先輩が怖い顔をしながら、腰のほうに手をまわした。
なので、俺はすぐに先ほどの発言を撤回した。
「いやー、間違えました。実は俺もそう思ってたんですよー!あははははー」
「そうですよね!」
そう言って斉藤先輩は無邪気な笑顔に戻った。
この人、どんだけ切り替え早えーんだよ・・・。
そんなことを思っていると、いつの間にか学校の靴箱まで到着していた。
「それじゃあ、私たち2年はこっちだからな。また部活の時に会おう」
そう言って、神谷先輩率いる2年生組は2年生の靴箱のほうへと向かっていた。
残された俺たちは1年生の靴箱へと向かい、それぞれ上靴に履き替え、教室へと向かった。