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Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.20 )
日時: 2012/09/03 21:38
名前: リア (ID: SsOklNqw)

白木さんが部活へ戻ると言って、星研部室を出て行って数秒後、凛の叫び声が室内の木霊する。


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「ど、どうした!?凛!?」


俺が慌てて体を起こしたまま頭を抱え込んでいる凛の所へ駆け寄った。

凛の近くにいた美香も心配そうに顔を覗き込んでいる。


「どうしたもこうもねーよ!!儷!!見たか!?白木さんを!!ヤバいだろ!?」

「あ?ああ。色々とヤバかったな。」

「だろ?あー、なんで部活に戻しちゃうのさー。斉藤先輩、そこは俺の気持ちも考えてくれても・・・」

「あら、どうして私がそこまで第一号如月君に気を回さなきゃいけないのかしら?気を回す必要があると思いますか?れーくん?」

「え?俺ですか!?」


俺は迷った。

ここで斉藤先輩に同意しなければ確実にカッターが飛んでくるだろう。

しかし、ここで斉藤先輩に同意したらどうなるのか・・・。

俺と凛の友情はここまでになるのではないか?

せっかくいい友達になれると思ったんだが・・・・。

まぁ、もういいや。

どうとでもなりやがれ————!!!


「俺は・・・ちょっと白木さんに居てほしかったか・・・ブハッ!!」


いきなり上靴が飛んできた。

この展開に見覚えがある。

絶対投げてきたのは美香だ。

しかし、なぜ斉藤先輩より早く美香が上靴を投げたんだ?

謎だ・・・。


「おい、美香今のはかなり痛かったぞ!?」

「ふ、ふん!!知らないわよ。あんたが運動神経悪いから悪いんでしょう!?」

「いやいやいや、今のはどう考えても不意打ちだろ!?不意打ちには対応できねーよ!!」

「不意打ちにも対応できてこその運動神経ってもんでしょう!?」

「・・・ったく、どこまで屁理屈言ってくるんだか。もういいよ。俺が降参しますー。」


俺はこのまま美香と争っていても拉致が明かないと思い、降参することにした。

そして、俺がそう言った瞬間、なぜか美香は大きな瞳に大粒の涙を浮かべ始めた。


「な!なんで、美香が泣くんだよ!?」

「・・・ほっといて!!」


俺が美香を止めるよりも早く、美香は星研部室をとびだhしていってしまった。

俺と凛は唖然とした感じで、この状況を飲み込むのに苦労したが、一人斉藤先輩だけは全て分かりきっているとでも言うかのようにニヤニヤと腹黒い笑顔を浮かべていた。

え?南はどうだったかって?

そんなの分かりきってるだろう!!

南はこの状況に混乱して気絶したよ。