コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.21 )
- 日時: 2012/11/24 13:18
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
「って、南———!!帰って来———い!!」
俺は目の前で倒れた南を抱きかかえて、凛に目で合図し、先ほどまで凛が寝ていた長椅子のようなソファのような椅子の上に寝かせた。
南も黙っていれば普通に可愛いんだが・・・。
俺は南の寝顔・・・というのか?
まぁ、そんなものを見ながらぼーっとしていると、星研部室の扉が開く音がした。
俺が振り返って扉の方に目をやると、そこには超優等生っぽい背が低めの男子が立っていた。
俺と目が合うと、軽く会釈をしてきた。
俺もそれにならって、ぎこちない笑顔を浮かべてみた。
「あなたが如月儷くんですよね?」
「え?あぁ、そうだけど?」
いきなりそんなことを言われたので、シドロモドロになりながらそう答えると、ぱーっと目を輝かせて、俺のところまで飛んで来た。
「あ、あの!!僕、勉強ができないんです!!だから、ぜひとも成績優秀な儷様に勉強を教わりたいんです!」
なんと!!なんということだ!!
こんなに超優等生っぽい制服の着こなしをして、黒縁メガネまでかけているというのに、成績が悪いだと・・・?
ていうか、こいつ誰だよ!?
「ちょ、ちょっと待って!!お前誰だよ?」
「あ、申し遅れました。僕は佐々木亮と申します!!」
「なるほど。で、佐々木は勉強ができないと言っていたが、お前の中学生の頃の成績の平均は何ぼくらいになるんだ?」
「えーっと、ですね・・・オール2だったので、2です!!」
・・・言葉も出ない。
こいつ、平均以下と言うことか?
俺に何を求めてくれている!!俺は何もできない!!
「その悪いんだが、他をあたってくれ。俺には何もできない。」
「そ、そうですか・・・。無理にとは言わないので。それでは、他をあたることにします。」
そう言って、佐々木亮は肩を落としながら、回れ右をして、扉の方へ向かおうとした。
その様子が俺の心を動かしたのか、気付いたら佐々木を呼び止めていた。
「おい、佐々木!!ちょっと待て!!」
「はい?何でしょうか?」
「・・・わかった。俺が勉強を教えてやるよ、この時間に。週1度だけ。」
「本当ですか!!ありがとうございます!!儷様!!」
「儷様って呼び方やめろ。」
「嫌です!!」
「なんでそんなに様に拘ってんだよ。」
「僕にとって儷様は神様のような人だからです。」
「はぁ〜、もういいわ。もういい。俺はお前に理由は尋ねないよ。」
「え?何がいけなかったんですか?え?よく分かんないですけど、なんか嫌です!」
「嫌です・・・と言われてもなー、ま、そのうち分かるさ。」
今のままじゃ南と同レベルであるってことをな。
「んー、わかんないです。儷様がそのうちわかるとおっしゃるのであれば、そのうちわかるんでしょうね。頑張ります!!」
「おう、何を頑張るのかはわかんねーが、とにかく頑張れ。」
「はい!!」
佐々木はそう言って、目をキラキラさせ、俺の右隣から離れなかった。
というか、ずっとここにいるけど、佐々木は一体何部なんだ?
「・・・ところで、佐々木は何部所属なんだ?」
「え?僕ですか?もちろん、星研部所属ですよ。」
「え?あ、そうか。そうなのか。」
何か意外だ。
ていうか、ここの部員、かなり個性的すぎるだろ!!
まだまだ部員がいるとは凛から聞いているが、他にどんな奴がいるんだよ!!
でも、もう、ここまで来たらどんな奴が来ても驚かないような気がする・・・。
もう、すでにいろいろあったからな〜。