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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。 「麗しい先輩の物語」ついに始動! ( No.217 )
- 日時: 2013/05/06 19:16
- 名前: リア (ID: exZtdiuL)
そうこうしているうちに、駅に着いた。
そして、改札を通って、電車に乗り込んだ。
その間、珍しくカイや先輩と斉藤先輩の間には沈黙があった。
本当に、皆が病気なんじゃないか、と疑うくらいに。
「ねぇ、れーくん?」
「なんだ、美香?」
「ちょっと、奈々先輩と美紀先輩の雰囲気、ヤバくない?」
「ヤバくない?と俺に言われてもだな…」
「ほんっと男の癖に頼りないわね。いいわ、凛くんに意見聞くから!」
そう言って、凛の方へと向かう美香。
どうしてこう、いつも俺は怒られてるんだろう?
美香の姿を見送りながら一人そう思う俺。
うん、そんなこと考えてるなんて惨めだなお前、とか思った読者の方。
それ、正しい思考だと思いますよ。
そうして、また物思いにふけっているうちに、次々と部員が下りて行く。
そして、ついに瀬世良駅に着き、斉藤先輩、神谷先輩、凛、美香、俺が下車した。
「おし、帰ろ!」
俺はひとりでにそうつぶやくと一人で歩き始めた。
それを追って、凛と美香がやって来る。
「ちょ、ちょっと置いてくなよー!」
「ほんと。自分ばっかり逃げないでよね!」
「逃げる?どこから?」
「その、ほら…」
そう言って振り返る美香。
その視線の先には無言のままの先輩方の姿。
「あぁ、なるほど。まぁ、喧嘩だろ?そのうち元通りになるって」
俺はそんなお気楽な回答をすると、そそくさと歩いて行った。
「あ、だから待ちなさいよ!」
そう言って、美香が追いかけてくる。
俺は仕方がないので、その場で立ち止まることにした。
そして、美香と凛が俺の隣に並んだのを確認してから再び歩き始め、帰宅した。
少し次回は、視点を変えてみようと思います。
作者自身も、それぞれの思いが交錯しそうな予感がします←え
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