コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.24 )
- 日時: 2012/11/24 13:19
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
「柊は、俺の中でBEST2になってるからな。」
凛はそう言うと、少しだけ頬を赤らめた。
俺は「へ〜」と言いながら、ニヤニヤした。
亮は凛が言った意味を理解できなかったらしく、「何がBEST2なんですか!?ねー、凛くん、教えてくださいよー」と言っていた。
「ていうか、柊って子は、何組なわけ?見たことない顔だったから、A・B組ではないことは確かだな。」
俺が真顔でそう言うと、凛は「あぁ。」と短く答えた。
そして、その後に亮が続いた。
「確かに、A・B組は体育とかで合同でやりますもんね!!」
「お、亮にしては珍しい発言じゃねーか。」
俺が頭を撫でながらそう言うと、亮は嬉しそうに笑ったが、凛は少々面白くなさそうに
「出会って数十分も経ってないのに、珍しいとか言われてるって、可哀想。」
と言った。
しかし、亮は俺に褒められ、上機嫌だったので、その皮肉のこもった言葉を気にする様子もない。
凛はそれを見てか、明らかに大きなため息を吐きながら、話を再開した。
「話を戻すが、柊は確かD組だ。」
「あ、白木さんと同じクラスじゃん!!」
俺が声のボリュームを少し上げながらそう言うと、またしても凛は顔を赤らめながら
「まぁ、だから柊の存在を知った・・・と言った方がいいのかもな。」
と言った。
てか、案外こいつって感情が顔に出るタイプの奴なんだな。
俺はそんなに出ないからあまり気づかれないな。
あ、でも斉藤先輩には読み取られたな。
なんで、あんなに斉藤先輩は人の感情に敏感なのだろうか?
と、俺がそんなことを考えていると、南と共に噂の柊がカーテンが掛かっている奥の方から出てきた。
「声、聞こえてた。凛くん、ありがと。」
柊は凛の方を見ながら、そう言った。
一体彼女がどこまで聞いていたのかは知らないが、褒めていたことを知っているということは結構前から聞いていたのだろう。
ということは南も聞こえてたんだろうな・・・。
そう思い、南の方を向くが、やはり南は理解できていなかった。
「え?愛ちゃん、何がありがとうなの?えー、私声なんか聞こえなかったよぉ〜!!」
南はそう言いながら、柊の肩を揺さぶった。
柊は揺さぶられているのを特に嫌がる様子もなく、ただそのままの状態を維持し続けた。
やがて、南が肩を揺らすのに疲れたらしく、柊の体はいつの間にか”揺れ”が収まっていた。
「そういえば、柊、お前も星研部所属なんだろ?いつ、部活に来るんだ?」
俺が不思議に思いながらそう言うと、柊は凛の方に向けていた体をこちら側に向け、無表情で
「私、ここの代理。5時半、行く。」
と言った。
おそらく彼女は”私はここの代理だから、5時半には行く。”と伝えたかったのだろう。
「わかった、そんじゃあ、新人の俺は部室でお前を待っとくよ。自己紹介、ゆっくりしてーしな!」
俺がそう言いながら、柊に笑いかけると、柊もにこっと微笑んでくれた。