コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.35 )
- 日時: 2012/09/09 18:10
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
「皆の集!!新たな星を見つけてやろうじゃないか!!」
俺がそう言うと、そこに居た全員が右腕を天井に高く突き上げながら「おー!!」と言った。
これから、俺たちの新たな星探しが始まるのであった。
「・・・とは言うものの、何すればいいんだ?」
俺が首を傾げながらそう言うと、凛が提案してきた。
「明日は土曜日だろ?だったら、いつもみたいに品宮川で星空を見て、不思議に思った点とかを書いて行けばいいんじゃないか?」
「あぁ、なるほど。凛くん、良い案ではないか!!」
神谷先輩がそれに賛同する。
すると、安藤先輩もなぜか慌てた様子で、神谷先輩と調子を合わせた。
「お、おう。俺もそれがいいと思うぞ?」
なんか、安藤先輩、怪しい。
神谷先輩をかなり意識している感じがするんですけど。
今も、俺を見ながらちらちらと神谷先輩の方を覗ってるし。
でも、まぁ、事情と言うものがあるんだろう。
あまり深入りしないでおこう。
「では、斉藤先輩はどう思われますか?」
俺が今度は斉藤先輩の方を向いて言う。
すると、斉藤先輩は考えるふりをしながら、質問に答えた。
「そうですねー、私もいいと思いますよ?不思議な点をまとめていき、何が知りたいのか・・・というのを知る必要がありますからね。もし、それが分かれば色々と調べなければいけないことがわかりますしね。」
「なるほど。斉藤先輩にしては珍しい、真面目なご意見・・・」
「れーくん、今なんと言おうとしたのかしら?」
俺が言葉をすべて言い終わる前に斉藤先輩がスカートのポケットに手を入れ、そう言った。
俺はまたしても、いらないことを言いそうになったようだ。
「いえ、なんでも。空耳じゃないですか?」
「そうかもしれませんね。まぁ、今のは水に流しましょう。」
「はい。」
こうして、俺は命の危機を回避した。
「では、先輩ら全員が凛の意見に賛成と言うことなので、これでよろしいでしょうか?」
俺が部員を順繰りと見ながらそう言うと、皆は「はーい」と言って、賛成した。
そして、明日の夜8時に品宮川集合と言うことで、今日はお開きになった。
現在の時刻は5時13分。
まだ、柊は来なさそうだ。
ここに来た時に、一人だったっていうのも可哀想だから、待っててやるか。
別にお開きってだけで、強制的に帰らされるわけじゃないしな。
「俺、ここに残るわ。柊がここに戻ってきたとき、一人だったら可哀想だろ?」
帰り支度を始めていた皆にそう言うと、皆はぴたりと動作を止めた。
そして、数人が
「儷が残るんなら俺もー。」
「そんじゃあ、私もー。」
と言い始め、結局は全員が柊を待つことになった。
・・・あれ?
一人、忘れてないか?
あ、そうだ!!美香だ!!
あいつ、さっきから帰ってこないけど、どうしたんだ?
もう暗くなってきてるし、いくら春とは言え、まだ寒いし。
んー、ちょっと見てくるか。
「柊待ってる間に、美香探してくる!!」
俺はそう言い残し、星研部室を飛び出した。