コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 星空研究部(ラブ+コメ) ( No.4 )
- 日時: 2012/08/25 11:01
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
「あぁ、あの美少女は、星空研究部部長の神谷先輩だよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え!?マジで!?」
「マジで。」
「こんな美少女だって聞いてないぞ、俺。」
「だって、俺言ってないもん。」
「・・・。」
そんな会話をしているうちに、俺は神谷先輩のところに辿り着いてしまった。
「やぁ、こんにちは。初めまして、2年B組の神谷美紀だ。」
「どうも、1年A組の如月儷です。」
「君が如月儷くんか!会いたかったぞ!!・・・あれ?如月ってもう1人居たような・・・居なかったような?」
「・・・居ますよ、すぐ近くに。」
「あぁ、そうだ。君だった。君は如月凛くんだよね?」
「はい。」
—この神谷先輩ってのは口調もクールだし、見た目もクールだけど、案外可愛いところもあるんだな。
俺がそんなことを考えながら、ぼーっとしていると、神谷先輩が顔を覗き込んできた。
神谷先輩がそんな行動をしてくるとは思っていなかったので、思わず
「うわっ!!」
と言ってしまった。
すると、神谷先輩の気分を害してしまったようで
「私のことがそんなに嫌いか?」
と聞いてきた。
—いや、嫌いじゃありません!!寧ろ好き・・・じゃなくって!!
「い、いえ、そんなことはありませんよ。ただ驚いたもので・・・」
「そうか。・・・星空研究部に入るためには私が自分の目で見極めていかなくてはならないならないのだよ。それがこの部活動を結成したときの決まりさ。まぁ、勝手に先生に条件を付けられただけの話なんだがな。」
「そうなんですか。」
「まぁ、そういうわけで、私が君に会いに来たというわけだ。それで、星空研究部への入部は決定と言うことでいいのかな?」
「・・・はい、もちろん!!」
「そうか、ありがとう。それでは、早速今日の放課後から星空研究部室へ来てくれ。それじゃあ、また後程。」
そう言って、神谷先輩は踵を返して、2年生の教室の方へと向かって歩いて行った。
俺はその姿をぼーっと眺めていると、凛が俺を小突いてきた。
「俺が誘った時は渋ってたのに、神谷先輩に言われると、即答するんだな。」
「・・・う、うっさい。」
「まぁ、俺も近いものがあったけどな。」
「へぇ〜、お前もそうだったのか。」
「まあな。」
「つか、お前は誰に誘われたんだよ?」
「俺?俺は・・・」
凛が何か言おうとした瞬間、俺の背後に身の危険を感じた気がした。