コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 星空研究部(ラブ+コメ) ( No.5 )
- 日時: 2012/08/25 11:18
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
俺は背後に身の危険を感じて、慌てて凛のいる反対方向に飛びのいた。
すると、案の定、後ろから女子が飛びつこうとしていたみたいで、俺が急に飛びのいたものだから、その女子は思いっきり床に顔をぶつけた。
「痛たたた〜」
その女子はそう言いながら、鼻を押さえて床にぺたりと座り込んだ。
俺はその様子に頭の整理がつかないでいると、凛がその女子に手を差し伸べた。
「大丈夫か?南。」
「あ、如月君。ごめんね〜。」
その女子は差し伸べられた凛の手を躊躇うことなくつかんだ。
「またコケちゃったよ〜。」
「南、今のはコケたんじゃない。」
「じゃあ、如月君はなんだと思うの〜?」
「普通に考えて、儷に飛びつこうとしたが儷に飛びのかれ、むなしく床にぶつけちゃった・・・だろうな。」
「いや、それただ単に状況説明しただけだろ!!」
俺は凛に突っ込んだのだが、すでに遅かった。
「そっか〜、如月君は頭いいね。」
どうやら、南と呼ばれている女子はバカなようだ。
もし、バカでなくても、天然、もしくは騙されやすいかだ。
「だろう?」
「うん。」
思いっきり凛の言葉を信じてしまっているようだ。
あぁ、これはもう俺には修復不可能だ。
「あ、儷。こいつは南佳奈だ。」
凛が隣に立っている女子を指しながらそう言う。
すると、その女子はペコリと頭を下げて、にっこりしながら俺に自己紹介を始める。
「よろしくねぇ〜。私、星空研究部の部員で〜す!!1年B組だよ〜。」
「俺は如月儷だ。」
「そっかぁ〜、よろしく・・・って如月君が2人!?もしやこれは・・・ドッペルゲンガ———!?」
なぜか南の声が”ドッペルゲンガ—”のところで声が低くなったが、そこは気にしないでおこう。
「違うから!!」
「な〜んだ、違うのか。」
「なんだよ、その落胆ぶりは。」
「まぁ、いいや。これからよろしくね〜、そんじゃ!!」
そう言って、南は嵐のように去って行った。
「あ、俺の話無視された!!」
そう、気付いた時にはすでに授業の始まりの合図が校内中に鳴り響いていた。