コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.64 )
- 日時: 2012/09/25 23:22
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
「れーくん・・・私の存在を忘れるとはいい度胸をしてますね?」
凛の身長が高かった所為で本当に、斉藤先輩の存在に気づいてなかっただけなのに・・・
「いや・・・わざとってわけじゃないんですけど・・・?」
俺はどうして、はっきり言えない!!
「へ〜、言い訳ですか。れーくん、あなたを褒めて称えてあげましょう。後で血祭りにあげてあげますね?」
「「「・・・え?」」」
斉藤先輩以外の全員が凍りついた。
というか、俺たちの会話を聞いていたのであろう一般の方々の動作が固まった。
・・・え?本当に先輩が何を言ったか理解できないんですけど。
何だって?
チマツリ二アゲル・・・?
なんだそれ。何かの間違いじゃないのか?
「斉藤先輩、それ”仕る”の間違いじゃないですか?」
凛が勇気を振り絞ったような顔で斉藤先輩に尋ねる。
斉藤先輩は俺から凛の方へと視線を移し、不思議そうな顔をして首を傾げる。
今度は俺は何を言われるのだろうか、と身構えたがその必要はなかった。
「え〜と、そうでしたっけ?あれれ?間違えちゃいました?すみません、れーくん。仕るでした!」
あのー、先輩、マジで一発殴りたい気分なんですけど?
さっきまでの俺の緊張感はなんだったんだよ!!
なんだよ!!今の斉藤先輩の笑顔は!!
可愛いじゃないk・・・じゃなくって、なんで”仕る”を”血祭り”と間違えたのに、テヘッとでも言いそうな勢いの顔してんだよ!!
本当に、斉藤先輩は要危険人物だ。
もう、俺の要危険人物リストに赤字で書かれたよ。
斉藤先輩に勝る者はこの世に存在しないと思ってもいいと思うよ、俺は。
「あはは〜!そ、そうですよね〜?斉藤先輩がそんなこと言う方だとは思いませんしね〜!!」
俺が必死で斉藤先輩の血祭り宣言を一般の方々の記憶から消去しようと努める。
このままもし、俺が努力しなければ絶対に明日、先生に呼び出されるよ。
こういう時、絶対誰かが学校に言うんだよなー。
「あは!!私もそう思います!!奈々先輩はとっても優しいですから!!」
美香がアイコンタクトで”そっちに合わせる”と言ってきた。
どうやら、美香は俺の計らいに気付いてくれたようだ。
さすが、美香!!
「だよなー、美香!!」
「うんうん!!」
よし、順調だ。
今のところ、先輩は褒められてると思って、何も言ってこないし、あとは凛も俺の計らいに気付いて、合わせてくれれば・・・
「でも、儷さ、いっつも斉藤先輩のコト、ラスボスだー、とか言ってんじゃん。今日はどうしたんだ?」
・・・はい、死にましたー。
俺は死にました。殺害事件の犠牲者となりましたー。
享年15歳だよ、本当に。
え?加害者は誰かって?
そんなの決まってるじゃないか!!
斉藤先輩だよ!!さ・い・と・う・せ・ん・ぱ・い!!!
「・・・れーくん、今の如月君第一号の発言はどういうことかしら?」
「えーっと、あーっと・・・凛の冗談です!!冗談!!な?凛?」
本当にこれが最後だ!!
凛頼m・・・・
「儷、嘘はよくないぞ?」