コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.65 )
- 日時: 2012/09/30 11:06
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
「儷、嘘はよくないぞ?」
はい、今度こそ死にました!!
もう、希望は尽きてしまったのか・・・とかカッコいいこと言ってられない状況だよ!!
もう凛、なんてことをしてくれたんだ!!
「り、凛くん?今の冗談だよね・・・?」
美香が引きつり笑いを浮かべながら、凛にそう尋ねると、凛は不思議そうにしながら
「え?本当のこと言ってんだけど。」
と言った。
・・・なんでこんな時だけ天然を発揮するんだよ!!
お前は天然キャラじゃなかっただろ!!
作者もそんなはずはない、って内心焦ってるよ、絶対!!
あー、もう凛・・・。
「れーくん、今度こそ今度こそ甘噛みじゃ行きませんよ?辛噛みで行かせてもら・・・」
斉藤先輩がそう言いながら、スカートのポケットに手を突っ込み、カッターを出そうとしたところで、まさに神様のような人が階上から階下に舞い降りた。
そう、その神様のような人と言うのは・・・神谷先輩だった。
「やめないか、奈々。」
「美紀ちゃん!!!」
斉藤先輩は俺を辛噛みすることよりも、神谷先輩に抱きつくことを選んだようだ。
というか、斉藤先輩は一日10回は神谷先輩に抱きつかないと死んでしまうようだ。
「本当に、奈々は目を離せば殺傷沙汰にしようとするんだから困るよ。」
「ごめんなさーい。」
ちょっと待って!!
今の凄い何気ない感じの会話だったけど、ちょっとヤバい言葉入ってたよ?
殺傷沙汰にしようとする・・・って、神谷先輩が傍にいなかったら、この先輩は何人の人を殺してたんだ!!
もう少し、現実味のある話をしてください!!先輩!!
「まぁ、いいよ。分かればいいんだよ。今までだってほとんど正当防衛だったしな。」
神谷先輩がそう言った瞬間、斉藤先輩の顔が曇った。
しかし、神谷先輩は斉藤先輩の頭を撫でたまま、遠い目をしている。
過去に何かあったのか・・・?
正当防衛ってことは、いじめとかか?
この凶暴な斉藤先輩がいじめられる?
そんなことって有り得るのか?
「はは。如月君、いや儷くんと言った方が良いのかな?」
「いや、どっちでも・・・」
「それじゃあ、儷くんで行こう。如月君は心底驚いた表情をしているが、少し奈々の過去が分かってしまったのかな?」
「えーっと・・・」
俺が斉藤先輩と神谷先輩とをオロオロと見ているうちに、また神谷先輩の笑い声が聞こえた。
「はは。そうか、ここでは話しずらいな。何せここはホームだからな。
分かった。それじゃあ、家に帰って、電話でもしようか。連絡先は・・・あー、儷くん、携帯は持っているかい?」
「え?あ、はい。携帯の方に電話を掛けてもらっても全然大丈夫ですよ。」
「そうか。それじゃあ、とりあえず、メーアド交換をしておこう。」
そう言って、神谷先輩がカバンの中から白色のスマホを出したので、俺も鞄の中から黒い携帯を出した。
そして、メーアド交換をした。