コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.88 )
- 日時: 2012/10/08 16:56
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
そんなこんなで、学校の最寄り駅のホームに到着した俺たち。
他校の生徒からの視線を物凄い感じるが、気にしないでおこう。
恐らく、神谷先輩か斉藤先輩目当てだろうしな。
「今日はなんだか、南川くんとかと合流しそうな気がします!」
斉藤先輩が鼻歌を歌いそうな勢いで、階段を駆け上がりながらそう言う。
俺たちは作り笑いをしながら、
「そうですねー!今日はなんだかそんな気がしますー。」
「俺もそんな気がする・・・。」
「あたしも!」
と斉藤先輩に合わせた。
神谷先輩も、
「あぁ。私もそんな気がする。というか、佳奈くんや亮くん、愛くんにも会いそうな気がする。」
と言っていた。
内心、俺はそんなことはないだろう・・・と思っていたのだが、それが否定される瞬間がやってきた。
「あ、儷様〜!!おはようございます〜!!」
こ、この声は!!
「おー!やはり、そんな気がしていたのだよ。亮くん。」
「あ、神谷先輩!おはようございます〜!てか、儷様!何気に無視らないでください!」
亮が反対ホームからの階段を物凄い勢いで駆け上がりながら、俺のところまで走ってきた。
「無視ってねーよ!てか、お前、他には連れ居ないのか?」
「連れですか?この人たちを連れと言うなら、連れですけど・・・」
そう言いながら、亮は先ほど走ってきた階段の方に目を見やった。
すると、そこには南や南川先輩、柊が居た。
「居るじゃないか!連れ!」
「これが連れと言うんですか!!メモっておきます!」
「いや、こんなことはメモるほどじゃない!」
「わかりました!それじゃあ、メモりません!」
そんな会話を俺と亮がしていると、向こうもこちらに気付いたようだ。
南が俺を見て、俄然嬉しそうな顔をしながら、俺に向かって走り始めた。
「凛くーん!!」
俺は身の危険を察して、俺に話しかけてくる亮を差し置いて、改札口を誰よりも早く潜り抜けた。
案の定、俺に逃げられた亮は怒っていたが、まぁ、後で事情を説明して・・・というか、勉強を教えてあげて機嫌を直してもらおう。
というか、改札口に足を掛けて、俺目掛けて飛ぼうとしている奴が居るんですけど———!!!
「凛くーん!!逃げるなんてひどいじゃないかぁ〜!!」
そう、南が今飛んだのだ!!
何をやっているんだ!!
てか、俺はどうすればいいの!?
受け止めた方がいいの?
逃げた方がいいの?
よし、ここは受け止め・・・うぐっ!
「あー、凛くんごめんごめん!ふんずけちゃった〜!」
ふんずけちゃったじゃ・・・ねーよ。
もう、こいつめちゃくちゃじゃねーか!
自分から飛んでおきながら、ちゃんと着地できないって・・・。
しかも、俺を倒すとは!!
はぁー。もう、受け止めようとか一瞬考えた俺を恨むは、本当に。
「あー、もう、お前駅員にちゃんと謝れよ?てか、ちゃんと定期通して来い!」
「は〜い!」
そう言って、南は去って行った。
俺は南が去っていた後に、立ち上がって、ズボンの埃を払った。
何事か、と集まってきていた一般人や本校の生徒や他校の生徒を押しのけ、俺は南のところへ行った。
南は、駅員に謝り、定期を改札口に通しているところだった。
他のみんなはと言うと、改札口を出たところあたりで、俺たちを待っているようだ。
「おい、南。もうこんなことすんなよー?迷惑がかかるじゃねーか、一般人に。」
俺が何気ない感じにそう言うと、南はいつもの調子で”はーい”とは言わずに、顔を曇らせて言った。
「やっぱり、迷惑・・・なんだよね。」