コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 確認ですが、今は部活時間ですよね? ( No.9 )
- 日時: 2012/08/27 15:10
- 名前: リア (ID: Uj9lR0Ik)
そうやって、斉藤先輩が芝居を売っている間に、俺は星空研究部室に入った。
理由?
そんなの決まってるじゃないか!!
星空研究部の部員に常識外れ人(凛)を運ぶのを手伝ってもらおうと思ったからだよ。
「すいませ〜ん、ちょっとお願いしたいことがあるんですが〜。」
俺は星空研究部室の扉を開けながらそう言う。
すると、奥から物凄いダルそうな顔をしながらやってきた少女がいた。
「何ですか?てか、誰?何者?あれ?あんたって奈々先輩に殺られる予定だった人じゃ・・・」
何気に物騒なこと言わないで下さい。
というか、奈々先輩って誰?
あー、この流れから言うと斉藤先輩のことか。
てか、この子、斉藤先輩とグルだったの?
あれ、よく見れば可愛いじゃん。
「まぁ、そういう予定だったのかもしれないけど・・・なんか予定変更しちゃったっぽい?」
俺も疑問系でそう言う。
すると、その可愛い子は可愛い顔を歪めて俺に問い詰めた。
「つまり、何が言いたいわけ!?あたしはそこまで暇じゃないのよ!!」
「す、すまん・・・。」
「すまんじゃなくって、用件を言いなさい!!」
「わ、ご、ごめん。えーと、用件だよね?用件は・・・あ、簡単に言っちゃうと如月凛が斉藤って先輩に殺られちゃって、意識不明じゃないな、気絶してて一緒に運んでくれないかn・・・」
「如月君が!?奈々先輩に!?あんた、それをさっさと言いなさいよ!!今、行くわ!!」
俺が”凛”という言葉を出した瞬間、目の色が変わった。
俺はあまりの変わりように対応しきれないで居ると、その可愛い子は準備を終えたようだ。
といっても、上靴を履くぐらいだったのだが。
「あんた、何ぼーっと突っ立てんのよ!?さっさと案内しなさいよ!!」
「お、おう?てか、ここの目の前にぶっ倒れてるんだけど・・・」
「嘘!?」
そう言って、彼女は思いっきり扉を開けた。
すると、斉藤先輩に抱きかかえられた凛がそこにいた。
どうやら、斉藤先輩はまだ芝居を売っているようだ。
「もう1人の如月君!!って、面倒くさいですね。それじゃあ、第一号如月君にしましょう!!第一号如月君!!死んではいけません!!」
いや、先輩、”もう1人の如月君”も”第一号如月君”もあんまり変わらないんじゃ・・・文字数的に。
「やだ、如月君!!死なないで!!」
俺が先輩に突っ込んでる間にその可愛い子は凛に抱きついてそう言った。
てか、この子さっきまで俺に超棘のある感じで言葉を言ってたのに、凛に話しかけてる時は普通だよ?
寧ろ可愛い純情女子って感じがするよ?
何この違い・・・。
あれ?これが所謂ツンデレですか!?
「あたしは頭を持つからあんたは胴を持ちなさい!!」
またしても、俺が関係無いことを考えている間に、その可愛い子は行動を移したようだ・・・って、”あんた”ってもしや俺のこと?
「だーかーら、何突っ立ってんの!?早く胴を持ちなさい!!」
「俺?」
「当たり前でしょ?ほら、早く!!」
「お、おう。」
俺はそう言って、凛の胴体を支えた。
その可愛い子は頭を持ち、斉藤先輩は芝居をまだ売りながら足を持った。
そして、そのまま俺たちは星空研究部室内へと入っていった。
・・・というか、皆凛が死ぬかもって言ってるけど、死なないよ?
ただ単に凛は気絶してるだけじゃないか!!