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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: モノクロストリート−どんな色でもそれが道じゃなくても− ( No.1 )
- 日時: 2012/10/12 17:34
- 名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: GVtNG5zB)
本当に極々普通で、むしろ地味で、平凡で。それが私。
そのはずなのに、何故か私には不思議な力があって、
「この前、2階から飛び降りて平気だったらしいよ?」
「なんか教室に瞬間移動したとかね」
「えー、なんか気持ち悪い‥‥‥」
誰に見せても気持ち悪がられるその力は、私の中で使ってはいけないものになった。
高校生になってからは、普通に過ごせてるしきっと私は今『幸せ』だった。
そんなある日、出会ったのが彼ら。
学校の下校中、木の上から女の人が飛び降りてきた。
長いツインテールにフードをかぶっていて、大人びた雰囲気だった。
いきなりのことに驚いていたら、その女の人は深くかぶっていたフードを少しずらして、
「ねえ、君、『能力』を持ってるでしょ?」
「な、え?」
驚きで情けない声しか出せなくて。女の人はくすくすと笑い出した。
「瞬間移動? あまり能力を使うことはないみたいだね。昔のせいかな」
どうやらこの人は自分のことを知っているらしい。
会ったことが?
「いや、今日はじめて君のことを知ったし、会ったこともない」
「え‥‥‥声にでてました?」
「そんなことないよ。ただ驚いてる影響か、心が読みやすいね」
「え、え!?」
私がプチパニックになっていると、後ろから声がかかった。
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