コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: モノクロストリート−どんな色でもそれが道じゃなくても− ( No.11 )
日時: 2012/10/13 12:31
名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: fQl/VR.0)

「二人は……能力とかで困ったことあるの?」

「んー」
一緒に帰っている最中、いくつか聞いてみたいことがあったので質問してみた。
莉唯が少し複雑そうな表情をした。いきなりこんなこと聞いては、まずかったかもしれない。

「私は、やっぱりあるかなぁ」
「僕は、ないかな……」

「怒ったり、感情が強くでちゃったりすると、力が発動しちゃうんだよねぇ。私の場合、シールドとそのカウンターができるけど使い方によっては攻撃能力にもなるの」

「そっか……」
「あ、でもね?あそこの仕事はじめてから、能力のコントロールが前よりできるようになったんだよぉ?」
「え、そうなんだ?」
「うん。ちゃんと使えるようになった今じゃ、この能力もそんなに嫌いじゃなくなったの」

「……それは、僕も、同じ。動物に変身するの、おさえられるようになった」

ここで他のみんなと仕事をするのもいいかもしれない。
きっと楽しいだろうし、この力はいつかなんとかしようと思ってた。
そんなことを考えていると、そろそろ自分の家が近くなっていることに気づいた。

「あ、じゃあそろそろここで!」
「うん、じゃあね」
「……ばいばい」

私の『極々普通』が、もうすぐ終わる気がした。