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「やー、面白いのがきたみたいっすよ。蓮華さん何かしました？」
楽しげに下を見る柊。

「能力を緩めてあげたんだよ。あの子にも読めるように」
「お前がやられても知らないぞ」

「私は大丈夫だよ？　千景がどうせ守ってくれるからね」
確信しているようなその言葉に、どう返して良いのかわからなくなる。

「俺の前でいちゃつかないでくださいよー」
からかうように言いながら振り向く柊の目は、深い青色に輝いていた。
それは、獲物を見つけた猫の目が輝くような。無邪気で、それでいて怪しげだった。

「下の皆さんは俺がお相手しちゃってもいいっすかね」
「いや、今回のことは俺たちの問題だからな」

「冗談ですって。わかってますよ？　千景さんにとって、これがどんな戦いになるのかくらい」
「……」

「まあ、邪魔にならないようにするつもりっすから！　ほら、千景さん」
柊がそう言った瞬間に階段を駆け上がる音が大きくなり、開く扉。

「お出ましだ」

「千景……」
裕翔は千景を睨みつける。
「心配しなくても、瞬間移動の女ならすぐ返すぞ」

続いて入ってくる三人。特に莉唯からは、激しい殺意を千景は感じた。