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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: モノクロストリート−どんな色でもそれが道じゃなくても− ( No.9 )
- 日時: 2012/10/12 17:39
- 名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: GVtNG5zB)
猫は人間に戻った悠里君が抱いている。
「……誰かいる」突然止まった悠里君が言う。
「誰か?」
「この子も言ってるの。誰かいる」
「さすがゆー君! 能力使ってる時はそういうの気付くねー。殺意も感じないし放っておいたんだけど、これはわざと消してるだけかな」
「まずいんじゃないのか?」
「今は来ないと思うよ。様子見に来てるんでしょ」
「ほうっといていいの? 私、今なら戦えるよ」
「いや、舞香ちゃんもいるでしょー」
私がいるから危なくて、下手に動けない、か。完全足でまといだなぁ……。
そのとき、なんだか風の横切るような音がした。なんだかぞくっとするような。
「……気配消えた。どこか、行ったみたい」
「ほんとに放っといてよかったのか?」
「いーのー。そんなに強い能力は感じられなかったし。まあでも、」
「つぐみ?」
「なんでもないよ。あー、猫届けないとね」
「うっわそうじゃん!私届けとこうか?」
(まあでも、まだそこにいるんだけどね)
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