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第一話■登校■

いつもの通学路

キャンバスの上に、荒く原色の水色を塗りたくった様なこの青空は、まるでわたしの気持ちのようだ。

無駄な気持ちばっか……。

彼氏も居ない。
特別、可愛いワケでもない。
成績がいいワケでもない。

そんな事を考えいると後ろに気配を感じた。

「よ!　舞」

「わっ……」

同じクラスの亮太がわたしの肩に、腕を置く。

「重いから!!!」

わたしは、亮太の温かい手を笑いながらどかした。

「ひでぇなー」

亮太の明るいキャラは、みんなに好かれる。

わたしたちは、そのまま２人で学校へと向かった。