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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ■□スクエア□■ ( No.9 )
- 日時: 2012/09/11 21:16
- 名前: うえってぃ (ID: HpE/sQXo)
第四話■出会い■
カフェを出たわたしは、とぼとぼと重い足取りで家に向かった。
ふと、俯かせていた顔を上げると、前に同い年くらいの男の子がいた。
……音楽聴きながら歩くなんて…のんき。
チャリン…。
男の子がポケットから黒の携帯を出すと同時に、男の子のポケットからコインが落ちた。
「あ…落ちましたよ!」
わたしがとっさに言った言葉も男の子には聞こえていない。
わたしは仕方なく男の子の落としたコインを拾い上げて、ズイッと金色のコインを差し出した。
「あ?」
男の子のあどけない声がわたしの心を苛立たせる。
「落としましたよ」
「なんて?」
イヤホンくらい外せっ
「だーかーら!コイン落としたってば」
わたしの口調は少し荒かっただろう。
「あ、ありがと」
彼の無愛想な笑顔は優しかった。
まるでお日様みたい……
コインを渡すときに微かに触れた手は温かくて。
「じゃ」
男の子は、軽く手を上げ去って行く。
……待って。
心の中のわたしがあなたを呼ぶ。
……なにこれ。
……このきもち。
胸は高鳴って、
心はあなたを呼んでいるんだ。
……この気持ちはなに?
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