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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ■□スクエア□■ ( No.65 )
- 日時: 2012/10/08 21:49
- 名前: うえってぃ ◆ni3sdPO.xQ (ID: HpE/sQXo)
第十三話■すれ違い■
「あっちぃ……」
あちこちで苦痛の声が聞こえる。
体育祭の練習。
夕方時は涼しくなったが秋とはいえ、まだ9月。
昼は暑くてたまらない。
「次はリレーの練習するぞーっ」
先生の威勢のいい声が、乾ききった校庭に響き渡り、脳の奥に伝わる。
わたしは、亮太にバトンをもらう。
朝の事もあって、少しやりたくなかったけど。
亮太がわたしに向かって走ってくる。
亮太はわたしを真っ直ぐ見つめた。
「あっ」
亮太が、渡してきたバトンを落としてしまった。
……いつもは出来てたのに。
拾おうと、急いでしゃがみこむと誰かの悲鳴が聞こえた。
「あぶないっ!」
後から来た走者が、わたしに突っ込んできた。
ドンッ
鈍い音と砂埃と共にわたしの意識はとんだ。
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