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Re: 第一魔術高等学校中等部 【参照100突破!コメントよろしく】 ( No.18 )
日時: 2012/09/20 00:33
名前: 3年い組 ◆XFPROZh.pg (ID: ZEtdBFlK)

心情(8.5話)

「護るための太陽になれ」
「 闇を断ち切れ」
「守護に命を懸けろ」
彼はそう言われ育ってきた。
家柄、慣習、血筋、遺伝子……
全てが自分自身を否定しているようだった。
彼の一族は代々、炎の魔術が使える一族だった。
しかし、彼の才能はイレギュラーだった。
彼は、一族で誰もが持てず、持て余す程の才能を持っていた。
だからこそ、一族の生き方に疑問を覚えた。
そして、その才能の全てを隠した。
皮肉にも、自分の運命を決める者のために。

時は、ほんの一瞬遡り、智が最初の攻撃を受け、疑問を覚えた直後に彼はもうひとつの考え事があった。
あの攻撃は炎でただ防御しただけでは防げない。
あれを使わなければならない。
しかし、ここは監視がある。
どうすればいいのか……
そして聞こえたあの声。
「隙が出来てますわよ。」
死んでもばれたくはない事。
彼は死を覚悟していた。
そして、扉は開いた。

本当に、第9話に続く