コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ゆめの住人。 ( No.17 )
- 日時: 2012/09/21 21:01
- 名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: TmxFvEgG)
- 参照: エピソード7.
( その道 )
自分がやろうとしていたことを知られていたことに私は酷く焦った。
でも彼女は少し苦笑いをしてからどこに入れていたのか何かが書かれた紙を取り出し、私に差し出した
「これね、貴方に関する情報なの、とは言っても必要最低限の情報だけだけどね」
「私に関する情報?」
紙を見ると、私の顔写真が貼ってあって横に名前とここに来る直前の事が書いてあった。
(こんな個人情報誰から?え、怖い怖い)
訳も分からずおろおろする、
「これはね、ここに人が来ると自動的にそこのポストに入るようになってるの、さっき飲み物持ってくるときに見てきたら入ってたから」
へえ、そうなんだと了承できるわけもなかったが目の前の少女に怪しい所は何一つなく、疑わなくてもいいかな、なんて考えていた
「まあ話を戻すけど、あなたは本来選んではいけないイレギュラーな選択肢を歩もうとしていたの。だからここに来たのよ」
「でも、選んじゃいけないって…何がいけないんですか?」
絵を切り刻もうとしていたことだとは思うが、正直それでこんなわけのわからないことになっているんだからふざけるなと言う話だった
「それは誰にもわからないよ、さっきも言ったとおり貴方に関する情報はこの神に書いてある最低限の事しか私は知らないの、切り刻む行為がいけなかったのか、アトリエに寄ったことがいけなかったのか、時期がいけなかったのか…とかね」
とりあえずここが夢だったとしても、本当にあったことなんだとしても私はここから出るすべを知らないのだ。
この子の話を聞く限りではその罪に気がつけば必然的にここから出られる、というのがこの世界の掟らしく非現実的でもなんでも私はそれを受け入れなくてはいけないんだと、冷静になった頭が導き出した結果はそれだった
「ま、あとはニコから色々聞いて、ここの管理人であなたの部屋も用意してくれてると思うから」
(ニ、ニコって…誰?どなた様、あったこともないの位いきなり色々聞いてって…それは、うう)
あまり人と話さない生活をしていたから天罰でも食らったのか。
知らない人しかいない世界で生きていくことになった