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【私を心配してくれる人】


結局見つかんなかった。
もう、諦めらようかな〜。


みんなうんざりしてるよね。私ってすぐ諦める。
諦めて後悔したのは何回もあるのに。何回も。
こんな私嫌いだ。ほんと大嫌い。
こんな私なんて誰も好きになってくれない。

恭平だって私と一緒にいたら嫌いになってしまう。
このまま会わなかったら、私のこと嫌いにならないかも。
せめて恭平には好きでいてほしい。

心の中で呟いてるうちに家へ着いてしまった。

ガチャ

タメ息をつきながら私はドアを開けた。
私の家は、お母様が仕事でいつもいない。
執事は、私のことをなんでもやってくれて、
まるで執事がお母様みたい。

「ただいまあ。」

私はいつものように明るく振る舞った。

「お帰りなさいませ、お嬢様。遅かったので心配しましたよ。」

私の執事は、良一という名前で、私は良さんと呼んでいる。
良さんはとてもやさしく、気に入っている。

「ごめんなさい。ちょっと探し物があって・・・」

「ご無事でなによりです。あ、お嬢様、お客様がいらっしゃっております。」

え？お客様？誰だろう。今は20時だよね？こんな遅くに誰だろう。

「ありがとう。どこにいるの？」

「お嬢様のお部屋でございます。」

私の部屋？お客様はいつも、ホームで待っているのに。
学校の友達かな。

ガチャ

私は扉を開けた。そこにいたのは、、、。