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Re: 変態な君!?とは小さな恋から始まった【タイトル変えました】 ( No.17 )
日時: 2012/09/18 02:25
名前: *Selena* (ID: gT4Hbmrj)

【諦められないと決めた日】


そこにいたのは、恭平だったのだ。
!!??なんでここに!?

「どうしたの!?っていうか何で私の家知ってるの!?」

恭平が来るなんて信じらんない。
どうすれば良いのかわかんないよ。

「また後でって言ったらから、来たよ!」

あ、まあ、確かに言ってたし。会いたかったけど、
家に来るなんて。

「迷惑...だった...?」

恭平が申し訳なさそうに言う。
私はちょっと焦った。

「あ、いや迷惑だなんて!!全然!」

むしろ嬉しいよ!!ありがとう!!

「よかった〜」

恭平は嬉しそうに言うが、私は不安だった。
恭平が私の事を、嫌いになるんじゃないかって。

「恭平...」

私は暗く言った。

「ん?なに?」

恭平は、楽しそうに言うが、暗い私の顔を見たら
恭平も暗くなった。

「悪いけど...帰って...」

私はこんなこと言うたくないよ。でも、嫌われたくない!
ごめんね!!

「え、」

恭平の顔が真っ青になった。

「やっぱりこないほうがよかった?」

もう、そんなこと言わないでよ。
何も言わないで帰ってほしい。

「お願いだから...帰って?」

私はきつい言い方になってしまった。
後悔しちゃったかも。

「奈月...あの、」

「帰って!!」

恭平が言い終わる前に、私は叫んだ。
恭平は驚いていたが、私も驚いてしまった。

「...」

恭平は何も言わずに私の前からいなくなった。

恭平が帰ったことを確認して、私は大泣きした。

「お嬢様...追いかけなくてよろしいのですか?」

良さんが、私の部屋の外で呟いた。

「いいの。」

私は深呼吸し、呟いた。

「なんであんなこと言ったのですか?」

良さんは優しく言ってくれた。

「だって、嫌われたくないの。嫌われるのがこわい。
本当の自分を知ってほしくないのよ。」

整った顔がまた崩れた。でも私はそんなこと、気にしなかった。

「彼はあなたのことを知りたいのでは?
お嬢様のそばにいたいのでは?
本当のお嬢様を、知ったら彼はお嬢様をきらいになるはず
ありません。お嬢様だって、彼のことを知りたくはありませんか?」

...良さん...。確かにそうだよね...

「良さん。わたし...どうすれば?」

お願い。教えて。こんな私でもできることを。

「彼に、自分の思ってることをうちあけるのです。
怖がらず。慎重に。」

「ありがとう。良さん。私、行ってくるわ。」

私は急いで外へ出て、恭平を探した。

そのとき、私の家の近くに誰かがいるのが見えた。
もしかしたら、と思い追いかけた。

「恭平ぃ!!」

大声で叫んだ。泣きながら叫んだ。

「え?」

その人は振り向いた。


やっぱり!!恭平だ!!
早く追い付かなきゃ!

「...奈月」

「恭平、はぁ、聞いて。」

息切れしながら私は言った。

「私の...気持ちを...知ってほしい」

「もう知ってる。俺のことがきらいなんでしょ?」

恭平は、悲しそうに言った。
恭平のこの顔をもう見たくないと思った。

「違うの!!恭平に嫌われたく無かったの。
みんな、本当の私を知るとあきれて嫌いになるの。
もう、みんなに嫌われていいと思ったけど、
恭平には好きでいてほしかったの。
私の家は、お母様が仕事でいないし、お父様は、
渡しが産まれる前に亡くなったの...
もう人生終わったも同然。
でめ恭平に会ってからは、変わった気がする。
お願い、私を好きでいてほしい。」

これでいいのかな...
恭平はどう思ってるかな。私は顔を見上げた。

!?恭平が、今にも泣きそうな顔をしてる。

「奈月...俺は本当の奈月が好きだよ。嫌いになんかならないよ。
信じて!」

恭平...。

「恭平...私証言するね。私、もう諦めない!!
恭平のことも....」

つい言ってしまったが、後悔してない。

「奈月!!」

私達は笑顔になった。


今日は、諦めないと決めた最高の日!!