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Re: あなたと私は小さな恋から始まった【オリキャラ募集中】 ( No.4 )
日時: 2012/09/16 13:59
名前: *Selena* (ID: gT4Hbmrj)

【君が頭から離れない】


あれから、ずっと恭平の事を考えている。
っていっても、まだ3時間しかたっていないけどね。

<後で会おう>

あの言葉が気になる。
後でっていつだよ。いつ会えるの?


「奈月ぃ!!!!」

「はっ!!」

私はビクッとしながら先生の目を見る。

「はっ!!じゃないよ。ちゃんと授業を聞いてなさい。」

え?あ、そうだ、今授業中だったんだ。

「す、すいません。」

やばい。先生に怒られるの初めてだ。
怒られると、胸がズキズキする。

「もぅ。でも優等生のあなたがこんなこと初めてね。」

先生やめて。みんなが見てる。私は優等生なんかじゃない。
私はただの生徒なの。普通の生徒。

「まあ、許すけど、これからはちゃんと授業を聞いてね。」

ほら。特別扱い。特別扱いなんかしないでよ。
みんなと同じように扱ってほしいのに。

「はい。」

私は怒りを抑え、答えた。

「じゃあみんな、授業の続きやるわよ。」

ふう。解放された。
私は心を入れ替え、真剣に授業の話を聞くようにした。

「キーンコーンカンコーン、キーンコーンカンコーン」

やっと授業が終わった。

「ねえねえ。奈月〜。お〜い。なつきぃ〜」

誰かの声が聞こえた。この声は。七海かな。
あ、七海!?

「あ、ごめん。気づかなかった」

私はまた恭平のこと考えてたのか。

「奈月!?だいじょぶ!?顔赤いよ!!保健室行く!?」

やっぱり七海はやさしいな。
保健室かぁ。また恭平に会えるのかなぁ。
会えるのなら行きたいなぁ。

「奈月!?」

七海は、私が死んだかのような顔をしている。

「あ、いやだいじょぶだよ。それにこれ、最後の授業でしょ?」

「あ、うん。さっきのが、6時間目だからもう終わりだよ。」

よかった。
早く家帰りたいな。

「そっか。ありがとう。じゃ、うち帰るね。」

私はそう言い、帰る準備をした。

「え、一緒に帰らないの?」

あ、そっか。いつもは2人で帰ってるんだ。

「あ、ごめん。頭痛いから先帰っちゃうね。」

ごめん七海。恭平に会いたいの。

「そっか。気を付けるんだよ。ちゃんと家で休んでね。」

七海。ありがとう、最高の親友だよね。

「ありがとう。ばいばい」

「うん。ばいばい〜」

私はスクールバッグを手に取り、教室を出た。
恭平いないかな〜。

そとへ出て恭平を探すがどこにもいない。

「やっぱり、会えないのかな」

そうだよね。まだ会ったばっかだし。
私なんで探してるんだろう。

「もう家帰ろ」

あ〜あ、こんなことなら七海と帰れば良かったな。
もう小さな恋は終わったのかも。
この恋は、はずれだったのかも。

そう自分に言い聞かせるが、
諦められない自分がいた。
まだ、壊れていない、恭平との小さな恋も
あった。


諦めちゃうの?