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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 右側の特等席。 ( No.81 )
- 日時: 2012/09/27 17:58
- 名前: ゆえ ◆Stella/Y/Y (ID: tBS4CIHc)
第三章【 「秘密、な」 】
【 第二十四話 】
誰もいない真っ暗な廊下を、ひとりとぼとぼと歩く。今野くんが帰ったあと、ひどい頭痛がして、放課後までずっと寝ていたら、案の定六時すぎ。今は秋。もう冬に近いので、六時すぎにはもう空に星が煌めいている。
白砂がたくさんかかった下駄箱に辿り着く。中靴を外靴に履き替え、外に出る。校庭には、サッカー部、野球部、テニス部の部員がちらほらと見えるだけで、静かで不気味だ。
「・・・怖いんですけど・・・」
だけど、こんな時間まで保健室で熟睡してた自分が悪いと言い聞かせ、ゆっくりと家の方向へと踏み出した。
-
「ほんと、遠い・・・」
前にも言ったが、家から学校までは結構距離がある。朝七時に家を出たら、着くのは八時前ぐらいだろうか。因みに、予鈴がなるのは八時半だ。別に自転車通学でもいいのだが、漕ぎ続けると苦しむのは自分なので、諦める。
「友香、先帰っちゃったしなあ・・・」
部活に属していない友香は、さっさと帰ってしまったようだ。
その時。
「・・・あれ、真優?」
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