PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 右側の特等席。■コメ100突破■ ( No.114 )
- 日時: 2012/10/15 15:18
- 名前: ゆえ ◆Stella/Y/Y (ID: tHQCwfdH)
【 第三十五話 】
「・・・フラフラ、する」
翌日。昨日の体調とは打って変わって、今日は眩暈が酷い。て言うか、昨日が変に調子が良かっただけで、今日のがいつも通りだと思うのだが。やっぱり今日は保健室行きだな、またあだ名が付けられるな、と思いながら、支度を始めた。
-
「真優?大丈夫?」
「昨日とは全然違うな・・・大丈夫か?」
学校へ着いた頃。やはりいつも通り眩暈も酷くなっていて。真優と真希くんに「保健室に行くね」と告げて、向かう。扉を開けると、鼻を刺すような薬品の匂いと、真っ白い服を着た笹川先生が座っていた。
「広瀬さん!おはよう!聞いたわよ、昨日教室にずっといたんだってね!」
「おはようございます。はい。昨日は、ですが」
そう曖昧に笑って答える。笹川先生は、わたしに体温計を渡して、「これでしょ?」と心配そうに尋ねた。すいませんといって、受け取る。しばらくしてピピッと鳴ったので見ると、38度近くあった。
「ベッド、借ります」
「いいわよー、寝なさい寝なさい!」
わたしがふかふかのベッドへ横たわると、先生がクリーム色のカーテンをしめ、使用中の札をかけてくれた。いつもありがとう、先生。恥ずかしくて、口には出せないけど。
目が覚めたら熱が下がっていることを。・・・そして今野くんがわたしの右側にいることを願おう。
PR