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Re: 右側の特等席。■お客様10人突破■ ( No.126 )
日時: 2012/10/18 21:51
名前: ゆえ ◆Stella/Y/Y (ID: p2Vvg45g)


■お知らせにも書きましたが、登場人物追加しました!■



【 第四十話 】




「・・・友香、真希くんごめん。保健室、行くね・・・」
「あー、おっけ!あたしはイケメンのためにマッハで教室行くね!お大事に!」
「無理すんな、酷かったら早退しろよ。じゃ」
「ありがとう、ふたりとも」



優しいふたりに見送られ・・・否、見送って、保健室へ向かう。
予想通り気分が悪い。もうちょっと家が近いほうがいいのに。てか、タケコプターほしい。どこでもドアでもいい。

ガラッとドアを開ける。そこにはいつも通り笹川先生が——・・・。



「・・・あれ、いない」



白衣を着た笹川先生が座って新聞を読んでいると思ったんだけど・・・。いなかった。なんだろ、急用かな?職員会議か何かかな。まあとりあえず、ベッドを借りよう。わたしはご自由に使ってね、と書いてある白紙に、「ベッド借ります。 広瀬 真優」と書き、いつも使うベッドに寝転ぶ。


転校生、出来れば紹介聞きたかったな。てか、初日から会えないなんて、もう仲良くなんてなれないんじゃない?


ほんともう、こんな体いやだ。
ゆっくり落ちてく瞼と熱い涙に、自分がとても惨めに感じた。




-




「・・・お前、どんだけ保健室の常連なんだよ?」
「・・・ん、今野、くん?おはよう・・・」



わしゃわしゃと髪を撫でられ、わたしはゆっくりと意識を戻した。わたしの右側には、呆れ顔で座っている今野くん。

——よかった、今日もいてくれた。



「おはよう。てか、何で今野くん?」
「・・・え?・・・あっ、おはよう、つっ、翼くん!」



そうだ、名前呼びって言われてたんだった。すっかり忘れてた。
慌てて言いかえると、よしって笑ってくれる。なんだかんだ言って優しいな、こん・・・翼くん。



「あ、そういえばね、今日・・・」
「失礼しまーすっ、先生いますか!」



転校生が来たらしいよ、って言おうとしたのを、誰かに遮られた。聞き覚えのない、可愛らしい女の子の声。・・・こんな声の子、いたっけ?三年か一年だろうか?



「転校初日で疲れたんで、サボらせて・・・って、先生いないのかっ、じゃあベッドかりまーす!」



サボるって言っちゃっていいんだ!?・・・てか、足音、わたし達がいるベッドに近づいているような・・・。



「失礼しまー・・・って・・・・・・え?」



カーテンをあけたのは、見覚えのない顔だった。名札の下にある色が青。ということは、二学年。こんな子、いなかった。ということは・・・。


・・・転校生?


ってか、何で目を丸くしてるの?カーテンしめてあったら、普通誰かがいるって気づくんじゃ・・・。



「・・・・・・あや、な・・・?」



・・・・・・え?



「・・・つっ、翼!?」



・・・・・・どういう、こと?