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【 第四十九話 】



「え、っと・・・、どういう意味？」
「そのまんまの意味です！翼と、どういう関係なんですか？」



どういう関係、と聞かれても。

だって、そんな親しくもないし、恋人でもない。寧ろわたしが一方的に好きなだけで、何の関係も持っていない。逆に、彩奈ちゃんの方が関係が深いと思う。



「いや、別に何もないです」
「え!?マジですか!?」
「え、ま、マジです」



わたしがそう言うと、彩奈ちゃんはほっとしたように上を向いて笑った。



「よかったあ・・・。戻ってくる必要なかったのかと思ったわ・・・」
「・・・え？」



よかった、って。

それは、やっぱり。



「あ、彩奈ちゃん・・・、翼くんの事、好きなの？」



わたしは、若干震えてる声で尋ねる。
——聞いといてなんだけど・・・、答えて欲しくない。
答えるとしても、・・・望まない答えを言わないで欲しい。
お願い・・・・・・。



「・・・はいっ、大大大好きです！」



・・・あぁ。

これでもう、本当に終わり、かな？




「・・・そうなんだ」



だって、もう。
入り込む隙間が、ない。
よかったね？翼くん。両想いじゃん。




「・・・頑張ってね、応援してるよ」



・・・さよなら、わたしの初恋。