コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流 星 恋 愛 。 ( No.151 )
- 日時: 2012/11/14 17:59
- 名前: ゆえ ◆Stella/Y/Y (ID: U2HpTvJX)
【 第五十一話 】
気のせいだろうか?いいや、気のせいなんかじゃない。
——誰かに、見られてる気がする。
廊下から視線がするので、チラリと廊下を見ると、こちらを見ている姿は無く、視線も感じなくなる。だが、廊下から目を離すと、やっぱり視線を感じるのだ。
一体、何なんだ?
少し、いやかなり怖い。
丁度次は移動教室で廊下に出るので、その時友香に着いてきてもらって、確かめてみよう。そう思い、友香のもとへ行こうとすると、
「真優!一緒に行かない?あたしと桃乃と、友香と真優の四人で」
「み、美妃ちゃん・・・!もちろん!」
美妃ちゃんに、誘われた。
こ、これは・・・憧れていた、連れションと似た部類のやつだ!
・・・例えが下品だな、わたし。
自分でボケて自分で突っ込みながら、わたしは美妃ちゃんと、桃乃ちゃんと友香がいるところに行く。
「お、おふたりさんお揃いで。よっし、じゃあ行こっか!」
「あ、あのね、友香」
「んー?」
わたしは、行ってしまう友香を引き止めて、さっきから気になっていることを言う。
「あ、あのね。さっきから、視線がするの。あそこから・・・」
わたしは、視線を感じる廊下に指を指す。
わたしがそう言うと、友香は「ええ!?」と言ったあと、「確かめて来るね」と言って、廊下に出ていってしまった。
「ん?どうしたの、真優」
「美妃ちゃん、あのね——・・・」
「まっ、真優真優!」
「ふぁい!」
美妃ちゃんに、視線が感じることを伝えようとした時、友香に大声で呼ばれて、つい変な言葉を出してしまう。友香を見るとニヤニヤと、何か興奮しているように見えて、少し引いてしまった。ごめん友香。
「真優、具合悪いよねっ!」
「え?いや、ぜんぜ」
「悪いよねっ!はい、保健室行こーう!先生には言っとくからさ」
「・・・はい?いや、友香何言って」
「しっ、美妃しっ!桃乃もしっ」
「いや何も言ってないし」
「いいからっ、ほら、早く廊下に出た出た!」
「えぇ、ちょっ・・・・・・」
友香がわたしの背中をグイグイ押して、廊下につき出す。
別に具合も悪くない、だから保健室に行く理由なんてないのに・・・。
「真優、健闘を祈るっ!」
「え?な、に・・・・・・」
わたしは、何となく廊下の、・・・さっきから視線を感じていた方を見る、と・・・。
「・・・つ、翼くん・・・」
彼が、居た。