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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流 星 恋 愛 。 ( No.160 )
- 日時: 2012/11/17 17:39
- 名前: ゆえ ◆Stella/Y/Y (ID: PfSERi5k)
【 第六十話 】
時は昼休み。あの後真希くんは一度も帰ってこないで、まだ保健室で寝ていると聞いた。翼くんからは貸した宿題を返してもらい、お礼にメロンパンを貰った。何かを貰うのは滅多に無かったので、わたしはゆっくりと味わいながら、友香と美妃ちゃんと桃乃ちゃんと昼食を食べた。
けれどそのあいだも友香はボーッとしていて、わたしやふたりが話を振っても、曖昧にしか返さなかった。
美妃ちゃんと桃乃ちゃんは部活のミーティングがあると言うので、今はわたしと友香のふたりだ。因みにふたりはテニス部だという。
それでもなお頬杖をついてボーッとする友香にわたしもさすがにいてもたってもいられず・・・。
今、何があったのか聞くところだ。
「ねぇ、友香」
「・・・・・・」
「友香!おーい!」
「うわっ!ちょっと真優ちゃんさん、いきなり何なんでござるか」
真優ちゃんさんて。それに、ござるって何、江戸時代?
それよりも、わたしは友香の元気の無さが気になるので、敢えてスルーする。
「真面目な話、するからトイレ行こ?」
「・・・ん、いいよ」
——友香はきっと答えない。
いや、答えられない。わたしはそう思っていた。それほど重い悩みなんだって。
けれど、相談にのりたかった。いつも助けてくれる友香、真希くん。
そんなふたりがこんなに元気がないのは——・・・。
なぜか、わたしのせいだと思った。
——いや、絶対そう。
確証はないけれど、わたしはそう確信していた。
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