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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流 星 恋 愛 。 ( No.180 )
- 日時: 2012/12/10 18:09
- 名前: 笑苺 ◆Stella/Y/Y (ID: l8o2Jx41)
- 参照: 元 ゆ え で す 。
【 第七十話 】
次の日の朝。何故だろうか、体が嘘のように軽い。最近調子が良い。いつまでもこんなだったらいいのに。って、前もこんな事思ったきがする。
んー、と伸びをしたあと、いつも通り準備をする。
友香と真希くんが迎えに来てくれるんだから、早くしなきゃ。
ふたりに会える、そして翼くんに会えることに心躍らせながら、階段を降りた。
-
ピンポーンと、聞きなれた機械音、チャイムが家の中に響く。きっと友香達だろう。わたしも丁度、すべての準備を終えたところだ。
行ってきまーす、と家を出る。
そこでいつも通り、友香と真希くんが笑顔で挨拶してくれ・・・。
・・・・・・って。
「・・・あ、れ?」
そこには。
曇った表情を浮かべたふたりが、微妙な距離をとって立っていた。
「あ、あの?二人共?おはよう」
「・・・あぁ、真優。おはよう」
「っあ、おっはよー真優!」
「え、うん、じゃあ行こうか」
「う、うん」
わたし達は歩き出す。
けど、おかしい。
いつもなら、三人並んで歩くのに。
わたしと友香がとなりで、真希くんはその一、二歩後ろを歩いている。
——何か、雰囲気がいつもと違う?
昨日のおばさんの言葉といい、今日のふたりといい。
——一体、何があったんだろう?
「ゆ、ゆか?どうしたの?」
「・・・えっと、その・・・」
友香はチラリと真希くんを見る。わたしも追って見ると、真希くんは少し考えたあと、優しい笑顔で頷いた。友香も困ったように笑って、頷き返す。
「——あのね、真優」
「ん?」
「・・・あたし達、・・・血が繋がっていないんだって」
「————。・・・え?」
時が、止まった気がした。
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