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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流 星 恋 愛 。 ( No.181 )
- 日時: 2012/12/10 22:08
- 名前: 笑苺 ◆Stella/Y/Y (ID: XgWe7FiZ)
- 参照: 元 ゆ え で す 。
【 第七十一話 】
『あたしのお母さんは、今のお母さんじゃないんだって』
『あたしのお母さんはもう——、この世にいないんだって』
友香はわたしに心配をかけないためか、笑いながらそう言ってくれた。
友香はそのことを聞いて、どう思ったのだろうか?
けど、予想もしなかった。
友香もわたしと同じ、実の母親を亡くしていたんだなんて。
その事実が辛いことは、わたしが一番わかっている。
けれど理不尽にも——・・・。
喜んでしまったんだ。
だって、血が繋がってないってことは。
普通に恋、出来るって意味でしょ?
好きでいても、何ら問題はないはずだ。
友香にそう伝えると、
『無理だよ今更。
——いくら双子じゃなくても、真希はあたしを女としてみてくれない』
そんなことはない。友香はれっきとした可愛い優しい女の子で、真希くんはそのことをしっかりわかっているはずだ。
——けどそれは、言わなかった。
だってわたしは、真希くんの気持ちなんて知らないから。
真希くんは真希くんで、自分の答えを出すはずだから。
昨日、釘を刺しておいたし、ね。
"友香と仲良い男子がいる"って。
それは事実。
最近友香に話しかけてくる男子がいるって、美妃ちゃんと桃乃ちゃんから聞いたし、実際わたしもその現場を見た。
その男子、絶対友香の事が好きなんだろう。眩しい位の笑顔で友香に話しかけていた。
友香もまんざらではない感じで返していたし。
真希くんは、どうするんだろう。
友香は、どう行動するんだろう。
そして、血が繋がっていないという真実が発覚した今、すべきことはなんだろう。
——考えるんだ。
わたし達の、ために。
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