コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流 星 恋 愛 。 ( No.199 )
- 日時: 2013/01/19 19:15
- 名前: 笑苺 ◆Stella/Y/Y (ID: pf8cH/rt)
- 参照: 元 ゆ え で す 。
久々の更新です!
全然来れなくてすいません(汗)
【 第七十九話 】
「んー・・・」
あれ?いつの間に寝ていたのだろう。保健室に掛けてあるシンプルな時計を見ると、時刻は十時過ぎ。学校に来たのは八時ちょっと前で、保健室に来たのは八時十分ぐらいで、それからベッドを借りたから・・・二時間ぐらいは、熟睡してたらしい。
ベッドから降りてシャッとクリーム色のカーテンを開けると、其処にはパソコンに向かっている笹川先生が居た。ディスプレイには、「保健だより」とある。
「あら、広瀬さん。大丈夫?」
「はい。いっぱい寝たので・・・」
「そうね、随分気持ちよさそうに寝てたわよ」
「えへへ・・・」
熟睡してる顔を見られると、恥ずかしい。涎とか垂れてなかった・・・よね?そう信じたい。
「うーん・・・広瀬さん、ちょっと空気入れ替えたいんだけど、窓開けていいかな?寒いけど」
「あ、はい。わたしも外の空気吸いたいです」
外の空気を吸ったら、もうちょっと気分が良くなるかもしれない。そしたら、授業に出れるかな・・・?
笹川先生が窓を開ける。保健室は校庭から直接来れるような場所にあるので、窓を開けると校庭。其処には、見覚えの或る人たちが、サッカーをしていた。
「あれ?このクラス、広瀬さんのクラスじゃない?」
「あ、はい・・・。友香と真希くん、いるし」
友香は、女子チームでボールを蹴っている。運動神経いいのに、何故帰宅部なのだろう。って、これ、前にも思ったきがする。
そして真希くんは、サッカーゴールの前で、友達と笑っていた。真希くんはサッカー部で、凄い上手。昔、小学生の頃。一度クラスメートのサッカーを見てたけど、真希くんが一番上手。——今思えばあの時も、友香は真希くんの事を見ていたのかもしれない。
・・・ダメだよ、友香。やっぱりわたし、ふたりに幸せになってもらいたいよ。
安達くんは優しいし、きっと友香を幸せにしてくれる。けど今の友香はきっと、真希くんじゃなきゃ幸せになれないんだと思う。
「あっ!」
「っわ」
考え事に耽っていると、隣で外を見ていた笹川先生が大声を出した。何事かと隣を見ると、笹川先生の顔は心配そうな顔で染まっていた。
「えと?先生、どうしたんですか」
「ほら、見て。あれ、泉さんでしょ?今、ボールが頭に当たったのよ!やばいわ、行かないと」
「えっ、友香!?」
校庭を見ると、一箇所に集まる女子。目を凝らして見ると、その真ん中には、倒れている・・・友香。
「友香!」
・・・あ、れ?
今、友香を呼んだの・・・。わたしだけじゃ、ない。
途端、視界に入ってきた、女子の群れに駆け寄る男子。
・・・真希くん。