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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 流 星 恋 愛 。 ( No.203 )
- 日時: 2013/03/20 10:58
- 名前: ゆ え ◆Stella/Y/Y (ID: zpiITAde)
第七章 【 「疑う暇があるのなら・・・」 】
※少し長めです。
【 第八十一話 】
「まっ、まゆうううううううううううう!」
「うわっ」
結局あの後友香は放課後まで熟睡していて、わたしは先に帰ってきた。真希くんとふたりで帰ってきていたのを、わたしはこーっそりと窓から見ていた。友香は普通に接していたのに、真希くんが意識して距離を置いていたように見えた。多分、笹川先生とわたしに言われたことが頭から離れなかったんだと思う。
そしてその日の翌日、つまり今日。インターホンが鳴ったので、いつも通り行ってきますと告げドアをあけたら、目の前に友香が飛んできて・・・うん、飛んできたという表現が一番ぴったりだ。そして、今に至る。
「ど、どどどどうしたの友香あ・・・、腰いたいよお・・・」
「うわわわごめん真優!うわああでも・・・うわあああああ」
「ちょ、友香、まず退いてよお・・・、って、あれ?真希くんは?」
いきなりのことで、気づかなかったけれど。そういえば、真希くんが居ない。いつもなら、何があっても一緒に来ていたのに。「何で真希くんいないの?」と友香に尋ねたら、友香はぷしゅううううと顔を真っ赤にして、わたしの胸に顔を埋めた。
「昨日、ね・・・、言われたの」
「うん?」
聞かれたらヤバイものかもしれないので、玄関のドアをしめる。
友香は顔をあげて、わたしを見た。
「俺はもう真優を好きじゃないって・・・、あたしが、寝てる間・・・ずっと考えてたって・・・」
「うん、なあに?」
何となく、友香が言いたいことがわかってきた。
頬が緩んでくる。
「あたしのことっ・・・、好きかもしれないって・・・」
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