コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

君と出逢って、   =第4話= ( No.10 )
日時: 2012/10/03 14:36
名前: 陽和 ◆yB/R/.3mOQ (ID: kcj49vWg)




次の日の朝。


学校に行くと始まるいじめ。


最初は軽い冗談だと思って私も笑っていた。


だけど日に日にそれはエスカレートしてある日私はこれはいじめなんだと確信した。


そう、それはあの雨の日——…


「昨日のあのテレビ見たー?」

「あー見た見た!超ウケた!」

「だよね!だよね!」


ガラリ

「おはよー」

し…ん…


私はいつものように教室に入ってきて挨拶をしたつもりだった。

なのに私が教室に入るまでざわざわしていた教室が一瞬にして静かになった。


この時、嫌な予感がした。


その予感は見事的中していた。


「コイツ誰ー?」

静まり返った教室の中で誰かが叫んだ。


それが今私をいじめている主犯格の木村菜々。


菜々の一言で一気に教室がざわめきだした。


「こんな人いたっけー?」

「用がないなら出てってよ」

「このクラスじゃない人の侵入はお断りしてまーす」

そう言って誰もが私の存在を消した。


はじめは筆箱を取られたりするだけだった。

それは遊びだって思ってた。


だけどエスカレートした嫌がらせはいじめへと変わった。


苦しくて、辛くて死んでしまいたくなった。

でも死ぬのは怖くて…


そうして今この場所で私は存在を消されたままの日々を過ごしている。