PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 君と出逢って、 =第6話= ( No.12 )
- 日時: 2012/10/04 17:26
- 名前: 陽和 ◆yB/R/.3mOQ (ID: kcj49vWg)
カラオケ当日。
みんなで待ち合わせの場所を決め、私もそこに遅れないよう家を出た。
私はいじめられているのによく誘われる。
だからお母さんは私がいじめを受けているなんて知らない。
何処かへ出かけるときはいつもお母さんに言ってから出かけるからお母さんは私はみんなと仲良くやっている、と勘違いしている。
だから今日もお母さんは笑顔で「いってらっしゃい」と言ってくれた。
その笑顔が私には痛く思えてしまう。
自分の娘がいじめられている、なんて知ったら、お母さんはどんなに悲しむだろう。
そう考えると、いじめのことをお母さんに話せなくなる。
いつも私は苦しんでいた。
この気持ちを何処に吐き出せばいいのかわからない。
そうこう考えているうちに待ち合わせ場所に着いた。
来ていたのはまだ2人だけ。
楽しそうに喋っていた。
私はその横にちょこんと立つと皆が来るのを黙って待っていた。
PR