コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 臆病な人たちの幸福論 ( No.157 )
- 日時: 2013/01/26 21:46
- 名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: l6pfUsAS)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
【次回予告〜今度はまじめにやってみた〜】
あの花見から、三日がたった——。
図書委員は、杉原以外に、武田という後輩がしていた。
「……あの、この本、何処に整理すればいいですか?」
「やっぱり、武田君は真面目で良い子ですね」「ホント、仕事がはかどるわー」「ああ、そこのカウンター席でコーヒー飲んでいる司書に見習わせたいぐらいにな」「……何のことかしら」
「……実は、俺の妹が不登校でよ」
「こんにちは! 妹の上田玲です!」
偶然聞かされる、上田の妹事情。
「……人と話すのは、好きです。……でも」
「あいつはずっと、あんな風に笑っているんだ。おかしいぐらいに……」
「僕は、……覚えています。あの子のことを」
「……もう、消えよう」
「どうしてなんだよ! 何処で間違っちまったんだ、俺は!? 俺は、アイツの、たった一人の兄なのにッ——!!」
「今なら、玲ちゃんの抱えているものが、何だか少し判った気がするんです」
「武田、お前……上田玲って奴を、知っているだろう?」「何のことですか?」
「……正しくは、三浦玲だけどな」
「ダメよ、上田君。家族っていうのはね、気をつけないといけないけど、気を遣っちゃダメなのよ!! ……あたしも、そうだったから……!!」
「どっかの誰かから見たら、貴方は兄失格かもね」
「ごめんなさい、わたし——、やっぱり……」
わたしたちが生きている世界は、本当に辛い世界で、怖くて汚くて、穢れた世界。
「……僕のせいです。あの子を、あんなにも辛い目にさせてしまったのは……」
「だったら助けに行けばいいじゃないか」
でも、だからといって。
「傷を負わしてしまうほど大切に想っている奴こそが、助けに行かなくちゃいけないんだよ……!!」
希望と憧れを、捨てきれるわけではなかった。
第三部、今冬スタート予定。
「あのね、玲はね……本当はね……。あの時武田君に話したのは、助けたかったからじゃないんだよ?」
「あの日、あの夏……さよならをいえば。きっと彼女は、傷つかなかった」
「それでも、忘れたくない想いは、忘れちゃいけないんです」
(次回予告はあくまで予定です。本編の内容と違う場合がございます。ご容赦ください)
……やっぱり最後、ふざけましたw