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Re: 臆病な人たちの幸福論【『静雄のダメな夏休み』更新スタート!】 ( No.384 )
日時: 2013/05/16 17:44
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: l6pfUsAS)


前回までのあらすじ!



 チャッチャーチャチャチャチャチャー(OP風に)。

 この物語の主人公、武田静雄はとある普通の少年だった。



「え何!? 後の風景!? ドラ●エか!? それともF●ですか!? というか作者どちらもやったことな」


 ある日やる気のない女性司書に『こんなのいらないだろ』的にボロボロな本を与えられる。



「無視かよナレーションッッ!! というかいらねえよ!!」
「あげるわよー」
「『あげるわよー』じゃなくて、ただ捨てるのが面倒だっただけですよねダメナコ先生!? 何この感じ! ドラ●エの『ぬののふく』一枚で放り出されるのも大概だと思ったけどこれはそれを上回りますよ!?」



 それをあけてみると、栞代わりに聖剣が挟まってあった。


「何でッッ!?」


 しかも血で濡れていた。


「怖い!!!! んなもん栞にすんじゃねぇぇぇぇ!! というかもう既に僕のテンションとキャラが崩か」


 彼はその聖剣を持って悪の団元剣道部を倒す為に旅に出る。
 そのリーダーであるシスコン魔王はかなりの強敵で、その聖剣がなければ倒せない。シスコン魔王を倒して姫を救え!!



「またか!! また無視か僕の存在何空気!? ミスディレクション!? いっとくけど僕は現剣道部だしそもそも姫って魔王の実の妹でしょう助けなくていいじゃないですか!!?」



 これは、武田静雄の、冒険紀行である……。



「だからさっさと本編へ進んでください!!! こういう話じゃないだろうが!!!!」



 はい、嘘あらすじです。いっぺんやってみたかったんです、こういうの。


「おい!!」



 それでは、本編へどうぞ。






            「今年の夏休み……ふざけてますよね」「だからその言葉は以下略のその二」





 前回のあらすじ。図書室の天井から、忍者が落ちてきました。


「……忍者、ですね」
「改めてみても、やっぱりそうだね」


 弁当を下敷きにした忍者を、改めて確認。程よい量の黒髪の青年は、マッチョではないが体格は良かった。身長は……一八〇センチはあるでしょう。
 そして、茶色のしのび装束の下には、オレンジ色のジャージを着ていた。正直いいましょう。見てて暑苦しい。


「な、何で忍者が……?」


 呆然と呟く彼女。その時、う……、と、忍者の青年はうめき声を上げ、ゆっくりと目を開けた。


「……」
「……」


 僕たちはばっちりと目を合わせ、その中に沈黙が流れる。
 忍者は、まず僕たちをまじまじと見て、次に彼の下敷きになって食べれなくなった弁当の残骸を見た。