コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 臆病な人たちの幸福論【『超展開になった話』更新!】 ( No.402 )
- 日時: 2013/06/14 16:11
- 名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: l6pfUsAS)
前回までのあらすじ!!
「……というか、前回はあらすじ見事にすっ飛ばしてましたよね」
細かいことは気にしない。
図書室の天井裏から現れた(※抜け落ちてきた)忍者、烏間佐介。
彼は家を飛び出した妹が盗んだ、烏間の秘宝を探し出すために潜んでいたという。
だが、偶然にも、烏間の妹である向日葵が現れた!!
烏間の言い分と、向日葵の言い分が食い違っていたのに気付いた一同。
とにかく、その秘宝があると思われる図書室に戻ったのだが、なんとそこは、戦場になっていた————!!
「今年の夏休み……ふざけてますよね」「だからその言葉は以下略のその四」
「うおおおおおおお!!」
「オオオオオオオオオ—ォ!!」
砂埃と、怒声が飛ぶ校庭。
こんな炎天下に、良くあんな派手に動けると感心します。
「……なんでこんなことに」
「というか見てないでお兄ちゃんたち助けようよ静雄君! 森永先輩!!」
玲が悲痛の声を上げる。が、しかし。
「いや、いつも上田先輩に命狙われるから」
「同じく、何時も橘に振り回されるから、暫くはこのまま放っておいたほうがいいと思うのだよ」
「ええええええええ!?」
どうやら、森永先輩も、あの二人——というか橘先輩に恨みがあったようだ。
僕は橘先輩に恨みは無いのだけど、あれだけ動けるのなら放っておいた方がいいと思う。
「で、でも!!」
「そんなに助けたいんなら、玲が助けに行けばいいじゃないですか」
冗談じゃない。
何であのシスコン魔王を助けなきゃならないんですか。
しかもあの人、手助けしたら「オメーの手助けなんていらねえよ!!」って怒る人種でしょう。まだ僕は死にたくないです。
すると、彼女は、少し思い込んで、それから顔を引き締めた。
急に、いやな予感がした。
「そ、そうだよね……いっつも人に頼ってばっかじゃいられないもんね」
「……え? 玲?」
「静雄君!! あたしの骨、出来たら拾って!!」
そういって、彼女は戦場と化した校庭に飛び込み————
「って、させるかバカヤロウ!!!!!」
ガシッッ! と、無謀にも生身で戦場に飛び込もうとする彼女の腕を掴んだ。
「何やってるんですか死ぬ気ですか死にたいんですか!?」
「いやでも静雄君が『助けたいんなら自分で行け』っていったから……」
「暗に『諦めろ』といったんです僕は!! 大体マフィアと闘える程の実力を持ってんですか!?」
「マフィアじゃなくて、極道だけどな」
と、茶々をいれてきた彼に、ブチ、と何かが切れた音がした。
……その音は結構前から脳内でしていたけれど。
「この際どうでもいいわ茶々いれるな今回の元凶と書いて(仮)忍者!!」
「(仮)!? (仮)って付けられた!?」
「うっさいもう黙ってください!!」