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Re: *愛迷華* (実話) 57話更新! ( No.112 )
日時: 2013/06/11 15:30
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: 7pjyJRwL)
参照: ぼよよよん

第五十八話『ズルイ』


『私がちゃんとしなきゃ』


そう考えるけれど、


私はやっぱり逃げる事しかできないんだ。


**


次の日の夜。
学校は休みだったが、相変わらず孝仁からはメールが来ていた。


普通の世間話から、誕生日の話。
孝仁の誕生日は一月九日と聞き、私も自身の誕生日を教えた。
そしてプレゼントをあげる話にまで、話が盛り上がってしまい——……。


from.依麻
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プレゼント何が欲しい?
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軽い気持ちで、こう聞いてしまった。
これが間違いだとも知らず、何食わぬ顔で返信を待つ。


数分後、


from.依麻
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じゃあ付き合って^^

(笑)
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こうやってきた返信に、私は息が止まりかけそうになるとも知らずに。


しかもそれをスクロールしていくと、


from.孝仁
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困った?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


こう書いてあり。
私は思わず、ひるんでしまった。


やっぱり孝仁は、私の返事を待っている。
もう、今日で保留して四日目だ。
だから私がこのまま逃げ続ける訳にも行かない訳で——。


だけど、弱い私はやっぱりまだ、返事が出せない。


from.依麻
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大体さ、私のどこが好きなの?
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答えは出せないけれど、興味本位でそう聞いてみた。
同じクラスなだけであまり関わったこともないのに、好きになるのも不思議な話だし——。
なんとなく、気になったのだ。


from.孝仁
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依麻の性格が大好き
依麻の顔が大好き
依麻が好き^^

(笑)
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数分もしないうちにそう返信がきて、私は更に頭を悩ませた。
そう言ってくれるのは嬉しいけど、嬉しいけれど—ー……っ!!
ずるい、なんかずるい……気がする。


やっぱり、孝仁もハチもよくわからない。








——自分自身も、よくわからなくなってきた。