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- Re: *愛迷華* (実話) 62話更新! ( No.128 )
- 日時: 2013/06/28 21:39
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: Go.89if1)
- 参照: きづけ、とどけ
第六十六話『coupling』
こうして二千十二年の七月十三日、私は里見孝仁くんと付き合うことになった。
私が孝仁と付き合った二日後に、ハチと美紀ちゃんも付き合ったみたいで——。
クラス内カップルが次々と生まれていった。
私は友達をたくさん傷つけたけれど、皆私を受け止めてくれた。
だから私も中途半端な気持ちにならないよう、きちんと孝仁に向き合った。
孝仁の家に遊びに行って、ゲームをしたり——。
毎日のようにメールをしたり、たまに電話をしたり、抱き合ったりキスをしたり。
一ヶ月記念日には私の家でお泊りもした。
そんな世間のカップルがするような事を、私達も順調にしていくことが出来ていて——。
学校内では、孝仁を好きだった子たちがいるから一緒にいないでおこうという約束を作って過ごしていた。
夏休みが来てどんどん月日が経っていくうちに、私はどんどん孝仁が好きになっていったのだ。
変態だけど可愛くて優しい孝仁。
完璧に孝仁じゃなきゃ駄目ってなるくらいまで好きになり、幸せだと思っていた頃——。
「……え、花火?」
夏休み明け、加耶と遊んでいたときだった。
私は片手に持っていたジュースを飲みながら、加耶を見る。
「うん、依麻聞いてないの?」
「聞いてないけど……」
「クラスの一部の人で花火しよう! みたいな話。孝仁くんも誘われてるはずだけど……」
加耶の言葉に、私は一瞬固まる。
確かに最近、文哉とかが『花火のやつどうする〜?』とか孝仁と話していた。
「女子も来るの?」
「うん、女子も来るらしいよ。美紀ちゃんとか陽子とか」
孝仁もいて、女子がいる。
しかも孝仁の事が好きだった美紀ちゃんと、孝仁が好きだった陽子。
美紀ちゃんは最近ハチと別れたみたいだし——。
なんで私は彼女なのに誘われないんだろうか。
そんな想いが、頭の中を駆け巡った。
でも、もしかしたら孝仁が女の子は女の子でも女友達として見てるだけかもしれない。
それなら、私も他の男の子を男友達として見ても……いいよね。
私はそう思い、携帯を開く。
そして、ある人から来ていたメールを見る。
from.ボス
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九月のお祭りみんなでいこ(*^_^*)
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違うクラスの「ボス」こと鈴井修。
孝仁がいるから返事を出さないでいたけれど——。
孝仁がそういう感じなら、私もOKしても大丈夫だよね。
由良もいるし、皆もいるし!!
そう思い、私は修にOKの返事を出した。